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文化財学科のトピックス
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木簡を ま・な・ぼ!

 保存科学専門の比佐先生の呼びかけで課外授業に集まった学生さんたちが、木簡作りを体験しました。文化財学の学びには五感をフル活用することが大切です。自分たちの目と手で木の堅さ、木に書いたときの筆先の様子、墨のにじみ方などを体感しましたが、写真を見ると、一番夢中になって取り組んでおられるのは比佐先生みたいですね。
 今回の課外授業は木簡作りだけではありません。泥に見立てた液体を木簡に塗って文字を隠し、それを赤外線写真で観察したらどうなるのかも試みました。先生から赤外線カメラの機能や操作方法を教わり、目一杯に汚した木簡を写してみると、あら不思議! 肉眼では見えにくくなっている文字が、科学の力でくっきりと見えました。
 各研究機関の調査でも、肉眼で木簡の文字を読み取ることが難しい場合には赤外線カメラを使って解読が試みられています。今回の課外授業では、木簡が作られる工程を体験し、機器を用いた調査の方法について学習することができました。
【奈良大学文学部文化財学科のモットーは「現地現物主義」です】

  

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