TOP

文化財学科のトピックス
TOPICS

NHK奈良放送局、奈良国立博物館と連携した特別講義を開催!

 ただいま奈良国立博物館では開館130年記念特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」を開催中です。この機会にNHK奈良放送局と本学が連携し、NHK大学セミナーとして特別展で出陳されている法隆寺百済観音像(観音菩薩立像)の高精細3D映像を用いた特別講義を、5月9日(金)に開催しました。
 この特別講義は文化財学科大河内智之教授の「日本彫刻史」の講義の一環として行ったもので、その受講生の他に、美術史を学ぶ学生や院生も多数詰めかけました。
 講義では、奈良国立博物館から岩井共二教育室長にお越しいただき、大河内教授とともに百済観音像の全身や細部を3D映像で見ながら、飛鳥時代彫刻の魅力と知見を受講生に伝えました。木心乾漆像でありながら面部は木彫主体であることや、不思議な着衣表現のこと、光背にあらわされた須弥山と竹のことなど、たいへん参考になる話ばかりでした。
 百済観音像が展覧会出陳のために搬出される際のNHK映像も鑑賞し、梱包のたいへんさとさまざまな工夫を説明すると受講生は興味津々。その映像の中で梱包・輸送の作業を担っていた日本通運の現場リーダーが奈良大学文化財学科のOBであることを大河内教授が伝えると会場に驚きの声が上がっていました。文化財に関わる仕事は、いろいろなジャンルに広がっています。
 受講生は、きっと講義での知見を生かして、奈良国立博物館で百済観音像に会いに行ってくれることでしょう。
【奈良大学文学部文化財学科のモットーは「現地現物主義」です】 

アーカイブ
ARCHIVE

関連記事
RELATED ARTICLES