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文化財学科のトピックス
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紙製文化財の修理実習をしました

保存科学実習では、国宝修理装潢師連盟に加盟する工房から本学文化財学科の卒業生でもある宇都宮正紀先生にお越しいただき、紙製文化財の修理についても学んでいます。

この日は、紙製文化財の補修の基礎である手繕い(てづくろい)の実習をおこないました。虫喰いなどで紙にあいてしまった孔を補修紙で填めて、見かけや取り扱い上の強度を維持するための修理です。

実習では、江戸時代のホンモノの版本を教材に、わざと孔を開けて補修紙で埋めていく作業を体験します。

まずは、みんなで先生の実演を見学しましたが、いとも簡単にきれいに孔が埋まっていき、目をこらさないとどこに孔があったのかわからないほどきれいに補修されました。

の後、各自手繕いに挑戦しましたが、もちろん先生のようにうまくはいきません。

それでも、先生の指導を受けながら、何度も何度も繰り返し実習するうちに、なんとか及第点に達する学生も出てきました。

この中から将来、紙製文化財の修理に携わる技術者が生まれるかも知れませんね。

 【奈良大学文学部文化財学科のモットーは「現地現物主義」です】

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