文化財学科のトピックス
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授業風景
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2025.05.22
平城宮跡北の松林苑を巡見
史料学概論Ⅰ・考古学概論Ⅰの2回目の合同学外授業で平城宮跡の北に展開する松林苑を巡見しました。平城京遷都の時、平城宮の北側にはそれ以前に築かれた大小の古墳が累々と並んでいましたが、松林苑ではそれらを破壊せず敷地内に取り込み、景観の一部として活かしました。
瓢箪山古墳の前で相原先生の説明を受けながら振り向くと、自分たちが歩いてきた道は、何と1300年前に造られた松林苑を囲む土塁の痕跡の上でした。古墳のように目につく遺跡だけではなく、注意深く観察すれば、地表には昔の人びとの営みの跡が残っているのです。奈良時代の天皇たちが眺めたであろう景観を目で楽しみ、地面に残された歴史の跡を足で感じ取りながら、沢山のことを学びました。
【奈良大学文学部文化財学科のモットーは「現地現物主義」です】