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文化財学科のトピックス
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美術史卒論発表会

 美術史卒論発表会の様子です。写真1は「刀剣と神仏-刀剣に表された神仏-」の発表です。

原口ゼミと大河内ゼミの3・4年生・大学院生の全員56人が集まり、合同で卒業論文の発表会を行いました。ゼミ配属前の2年生も先輩の様子を見にちらほら混じります。
 今回は、奈良県立万葉文化館にお勤めの平出実乃里先輩も参加してくださいました。

 写真2は「快慶様式の変遷とその要因―顔貌表現を中心に」の発表。美術史王道の比較対照、快慶作品33体をすみからすみまでを綿密に観察した発表です。
 刀剣と仏像ばかりではありません。題目はヴァラエティに富んでいます。文様あり、芸能あり、焼き物あり、漆器あり、浮世絵あり、書道あり(題目一覧は末尾)。
 手法も多彩で、実際に自分で小さい文字を書いてみて実証した細字法華経の研究、當麻寺光背の描き起こしを行った研究など力作が多かったです。

 いやもうヴァラエティに富んだ題目と手法でした。

原口ゼミ

 猪目形について /光琳蒔絵の図様と造形/西教寺所蔵「妙法蓮華経」の書体について/紅型デザインの地域的多様性/歌川広重の遠近法について/法隆寺金堂壁画の植物文様-第六号壁を中心に-

大河内ゼミ

 日本刀の仏教刀身彫刻の発生について/霊樹寺釈迦如来坐像について―南都像との比較と隆光を中心とした仏像移動のネットワーク―/文化財の保存と修理から見る活用のあり方/日本の仮面劇と来訪神行事―芸能と信仰のつながり―/快慶様式の変遷とその要因―顔貌表現を中心に―/刀剣と神仏―刀剣に表された神仏―/像内納入品とその意義についての考察―金峯山寺釈迦如来立像を中心に―/妖怪表現にみる怪異観とその展開―鳥山石燕の『百鬼夜行』を中心に―/護法神像と修験者円空について/粟田口派の短刀について―名物藤四郎を中心に―/幕末京焼の作風展開と古典研究の様相/神仏融合の諸相とその表現/南都における平安時代板光背文様の比較研究―當麻寺光背を基準として―(以上)

【奈良大学文学部文化財学科のモットーは「現地現物主義」です】

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