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2024.02.04
今年度も烽火をあげました!
本校と連携協定を結んでいる奈良県王寺町では、古代の烽火をあげる実験を行っています。烽火(とぶひ)とは、煙をリレー型式で順番にあげていき、都へ情報を最速で伝える古代の高速情報通信網です。『日本書紀』にも、白村江翌年の664年に設置した記録があります。この実証実験には、古代の烽火を研究している相原准教授も監修として参画しました。
昨年度(2022年度)は、王寺町の明神山であげた烽火が何処まで見えるのか、当時の都であった飛鳥でも見えるのかを試み、見事に飛鳥の甘樫丘から確認することが出来ました。
今年度(2023年度)は烽火施設を改良し、明神山展望台であげた烽火を葛城市のしあわせの森公園で確認し、そこでも烽火をあげて、飛鳥の甘樫丘で確認して烽火をあげるという計画を立てました。
今回の実験では、約20分で飛鳥まで連絡することができ、時速約60㎞で烽火通信ができることがわかりました。このことから、博多~飛鳥まで、半日あれば通信ができた計算になります。
実証実験の結果については、王寺町HPや「王寺町雪丸公式チャンネル」でも紹介されています。
【奈良大学文学部文化財学科のモットーは「現地現物主義」です】