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【文化財学科 トピックス】保存科学の研修のためマレーシアから研究員が来日中です

 昨年、UNESCO主催の水中文化遺産セミナーをカンボジアで開催し、今津学長(文化財科学、保存科学が開発したトレハロースを使った保存方法を紹介したところ、そのことをきっかけとして9月2日(月)から9月23日(月・祝)まで、マレーシアから二人の研究員が奈良大学に保存科学の研修に来ています。

 ハイルン(Hairunnisyam)さんとラディ(Radhi)さんはマレーシア博物館局の研究員で、学芸や資料保存の仕事をしています。しかしマレーシアにはまだ保存科学の知識や技術が浸透していないため、奈良大学において、今津学長比佐陽一郎教授(保存科学・考古学の指導の下で研修することになり、主にトレハロースを使った出土資料の保存について勉強しています。トレハロース保存法の第一人者である東北芸術工科大学の伊藤幸司教授も参加して下さり、共に最新の知識や技術を伝えています。研修には奈良大学の大学院生や学部生も参加して、一緒に楽しく学んでいます。

 日本もかつてはヨーロッパから当時の最新技術を教わり、それを元に日本独自の研究も加えることで、現在の保存科学技術を確立してきました。今回の研修を通じて、知識や技術が現在も国境を越えて共有され、進歩していくことを感じることができます。

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