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2024.10.20
【教員の研究活動】奈良大学文学部史学科の木下光生先生(日本近世史)の科研費をもちいた研究活動(研究課題「装置としての世帯1750~2000:生活存立の比較経済史」)を紹介します。
研究課題:装置としての世帯1750~2000:生活存立の比較経済史
研究種目:基盤研究(B)研究代表者:谷本 雅之研究分担者:木下光生
研究概要:経済生活の維持・再生産の過程において、「市場」では処理されにくい問題にどのような対応がなされてきたのか。本研究はこの問いに、生活の存立を支える「装置」としての「世帯」機能の歴史的な分析によって答えることを課題としている。方法としては、共に近世には強い領主制の下にありながら、世帯の機能が大きく異なっていた日本とドイツとの比較史を切り口とする。それは、現代福祉国家の達成とその問題性を、歴史の深みから捉え返すことにも繋がると考える。