地理学科のトピックス
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2024.09.04
海外巡検の様子を毎日更新します(8月25日~9月3日)
奈良大学地理学科では、毎年海外巡検を行っており、今年度はイタリアで巡検をしています。引率は木村教授と古関准教授で、2年生から4年生まで20人の学生が参加しています。このイタリア巡検の様子を期間中毎日更新していきます。
9月3日(火)10日目:最終日
ドーハ現地時間の0時過ぎに飛行機に搭乗し、関西空港へ。往路はイタリア現地での学びをわくわくしながら飛行機に乗っていましたが、帰路は充実したイタリアでの思い出を胸に、現実世界に徐々に戻っていくという不思議な感覚になります。ドーハ経由の預け荷物は、往路も復路もスーツケースに損傷を受けた学生がおり、日本の空港の荷物さばきが丁寧であることも感じました。そして、18時過ぎに関西空港で解散しました。みなさんお疲れさまでした。あわせまして、学生さんたちを送り出してくださったご家族の皆さんに感謝いたします。ひとまわり成長した学生さんたちにご期待下さい。
9月2日(月)9日目
早いもので、現地での行動最終日となりました。午前は、4つのグループに分かれて行動しました。ミラノのドゥオーモをじっくり見るグループ、ドゥオーモをざっと見てショッピングに行くグループ、ドゥオーモには入らずショッピングに行くグループ、そしてゆっくりホテルで休むグループです。ドゥオーモに到着後すぐに雨に降られましたが、屋上からはミラノ市内が展望できました。
ドゥオーモ内部の荘厳さ、ステンドグラスの美しさと多さには、バチカンとはまた違った素晴らしさを感じました。ショッピングは、ドゥオーモ横にある老舗デパート「リナシェンテ」で、かわいいお土産を購入できました。
地下鉄で一旦ホテルに戻り、日本へ帰る荷造りをして、ミラノ・マルペンサ空港行きのバスに乗りました。空港で免税品の手続きの後、経由地となるドーハ行きの飛行機に乗り込みました。ドーハでは少しだけ時間があったので、空港内で自由行動としました。ショッピングで学生の一番人気はハロッズのぬいぐるみ(ドーハ限定品!)。またこの時間に軽食をとって世界チェーンのハンバーガーの比較(日本とベネチアとドーハ)をしたり、乗り継ぎ後の日本への長距離便に備えて着替えをする学生もいたりと、往路と違って短い時間のトランジットでしたが思い思いに過ごしました。
9月1日(日)8日目
今日はベネチア対岸のメストレから、パドバを経由して、ミラノまでバスで移動しました。
まずはパドバで、14世紀初頭にジョットが描いた、スクロベーニ礼拝堂のフレスコ画(世界遺産)を見学しました。まずは空調の効いた前室で15分間の説明ビデオを見た後、見学は15分間と限られた時間でしたが、その美しさに心を奪われました。今年の『地球の歩き方 イタリア』の扉にはここの写真が使われるほどの場所です。
次に、1222年創立のパドバ大学の本館を見学しました。夏休み中でもあり、日曜日でもあるので、学生ほとんどいませんでした。パドバ大学図書館横の地理学博物館は、毎週火曜日の午後に3時間だけ開館されるそうです。
他にもパドバ市内の古い門や建物を見学した後、街の中心部で昼食を食べました。そして、しばらく自由時間。商店街、大学ショップ、教会などを見学する人が多かったようです。
そして、明日のフライトに向けて、ミラノのホテルに入りました。すぐに市内中心部に行き、ガイドさんのお薦めポイントからドゥオーモ(ミラノ大聖堂)をみると、その大きさがよく分かりました。ガレリアでは「幸せになるおまじない」を何人かの学生がしました。
夕焼けに色づくドゥオーモ前で記念撮影をした後、ガレリアの近くで夕食をとり、ホテルに戻りました。
8月31日(土)7日目
今日は、学生のみなさんが楽しみにしていたベネチアです。学生さんたちはだいぶイタリアに慣れてきたので、添乗員さんをつけず、グループ行動としました。スリが多いこと、公衆トイレは有料であること、ガイド以外は現地での説明ができないことなど、注意点を先にお知らせしました。
まずは、ホテルの最寄り駅からベネチアSL駅までイタリア国鉄で移動しました。そして、リアルト橋、魚市場を見学して、サンマルコ広場まで散策しました。多くの運河を橋で渡り、ガラス細工やカーニバルの仮面のお店を横目に細い路地を歩くことなど、学生たちは興味津々でした。
サンマルコ広場で集合写真を撮影した後、ゴンドラに乗船しました。1艘あたり5人ずつ乗り込み、4kmの周遊コースを堪能しました。
その後は、グループ行動としました。ガラス工芸のムラーノ島に行くグループ、バンクシーの絵画を見た後ショッピングをしたグループ、海軍歴史博物館を中心に見て回ったグループ、ショッピングを中心にまわったグループなど、ベネチアでの時間を有意義に過ごしました。帰りの電車では名残惜しそうでしたが、また再訪してください。
8月30日(金)6日目
今日は一日、バスでの長距離移動でした。マルケ州のなだらかな丘にブドウ畑とオリーブ畑が見える風景に、早い時間に別れを告げ、パダノベネタ平野の多様性のある農業的土地利用を学びました。今日まで現地添乗員の中田さんとバスの運転手のクリスチャンさんには、たいへんお世話になりました。
アドリア海沿いの高速道路を経由して、険しい山に位置する、小国サンマリノを見学しました。今回の巡検では、イタリア、バチカンに続いて3か国目の訪問となりました。
サンマリノの後は、ポー川沿いの農業的土地利用を車窓観察しました。ブドウだけでなく、大豆とトウモロコシ、牧草、果樹園などが多く見られましたが、リゾット用のお米を栽培する水田はわずかしか見つけられませんでした。
夕暮れと同じ頃に、メストレのホテルに到着しました。遅い時間になりましたが、近くのレストランで夕食を楽しみました。
8月29日(木)5日目
今日は、マルケ州南東部を貸し切りバスで回りました。
最初は、「第三のイタリア」の代表的な企業、Tod'sの見学です。残念ながら、工場内部の見学は応募者多数のためできませんでしたが、外から工場の建物を見て、同じ敷地内のファクトリーアウトレットで商品を見学しました。
次に、バスで大きなショッピングセンターに行きました。フードコートで昼食をとり、スーパーでは日本との商品の違いを見ることができました。
そして、県庁所在地アスコリ・ピチェーノの古い街並みを散策しました。教会でフレスコ画を見るグループと、深い谷で三方を囲まれた地形を見るグループに分かれて見学を行いました。
最後に、イタリア人のバカンス地として賑わうグロッタマーレの海岸を散策して、観光客の過ごし方や、砂浜海岸地形について学びました。
8月28日(水)4日目
午前中は、2日間滞在したローマから、東のアドリア海まで快速電車で移動し、アペニン山脈越えをしました。そして、マルケ州Ancona駅からは貸し切りバスで移動です。
午後は、Cossingano村のワイナリー(アグリツーリズモも経営)Fioranoを訪問し、ブドウ畑・オリーブ畑などを見学しながら、オーガニック農作物の栽培方法について教えてもらいました。そして、併設ワイナリーでワインの作り方を見学しました。Fioranoのワインはイタリアで最上位等級のD.O.C.Gに認定されています。そして、地元のおつまみとともに、ワインとオリーブオイルのテースティングをさせていただきました。
夕方には、アドリア海岸の街Grottammareに移動し、夕食でアドリア海の海の幸を満喫しました。近海でとれたマグロ、カンパチ、イワシ、イカ、タコなどの魚介類を使った地元料理は、とても美味しかったです。
8月27日(火)3日目
今日は、午前・午後とも2つの班に分かれて行動しました。
古関先生am班:早起きして、サンピエトロ大聖堂、スペイン広場、トレビの泉など
バチカンのサンピエトロ大聖堂には早い時間から並んだため、それほど並ばずに入れました。
木村先生am班:バチカン美術館、システーナ礼拝堂、サンピエトロ大聖堂
バチカン美術館の「地図の間」では、地理学科の参加者は興味を持って見学したのですが、ガイドの歩くスピードがやや速く、もっとゆっくり見たかったです。その他の学科の参加学生は、システーナ礼拝堂の「最後の審判」などに目を奪われていました。
夕方までに一旦ホテルに戻った後、メンバーを組み替えて班行動をしました。
古関先生pm班:夕食。近くのレストランに行きました。
木村先生pm班:巡検中なのでちょっとだけおしゃれをして、軽食の後オペラ「椿姫」を鑑賞。すぐ近くで出演者と生演奏を見ることができ、イタリアならではの経験となりました。
8月26日(月)2日目
午後にイタリアのローマに到着しました。ホテルに到着後すぐに、コロッセオに見学に行きました。
コロッセオの後、ホテルの近くのスーパーマーケットで買い物をした後、ホテルのレストランで美味しい夕食を食べました。
8月25日(日)1日目
16時に関西空港で集合し、カタール航空でドーハ経由、ローマに移動です。
ドーハでは乗り継ぎで、やや長い時間滞在しましたが、思い思いに過ごしていました。