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今津学長が3Dプリンタで復元に協力した「纏向犬」の愛称を募集中!

纏向遺跡からイヌの骨が見つかる!卑弥呼の犬か?!

2015年1月、邪馬台国東の候補地として全国的にも著名な「纒向遺跡」の第183次調査において、纒向の居館をとりまくとみられる3世紀前半の区画溝から、まとまったイヌの骨が出土しました。これまで古墳時代のイヌの骨の出土例は極めて少ないものでした。また、「纒向犬」は弥生時代のイヌに比べて、頭が小さく足や足先が長いという特徴があり、華奢な体格ということから、それまでの国内のイヌの系譜ではなく新たに中国大陸や韓半島からもたらされた個体の可能性が考えられています。

調査が進められた結果、1歳半以上の若いメスだとわかりました。纒向遺跡はヤマト王権はじまりの地であり、邪馬台国の有力な候補地です。もしかしたら卑弥呼が可愛がっていたイヌかもしれません。

出土後、纒向学研究センターが主導して生体復元模型を製作することが決定し、奈良大学の今津節生学長(文化財科学、保存科学)が奈良大学所有の3Dプリンタで骨の複製品を作成しました。骨格から形質を復元した古墳時代のイヌの生体復元模型としては初の事例で、日本におけるイヌの歴史や形質の研究のうえで、重要な資料となります。
この模型は令和7年6月30日(月)まで桜井市立埋蔵文化財センターにて展示されています。※6月2日(月)~6月30日(月)は桜井市役所1階地域交流センターにて展示を行います。

奈良大学での3Dプリンタによる複製の様子
復元された「纏向犬」

イヌの愛称を募集!

桜井市では今回見つかった纏向犬の愛称を募集しています。詳細は桜井市ホームページをご覧ください。

●応募・問い合わせ先
〒633-0001
奈良県桜井市大字三輪686
芝運動公園内
桜井市纒向学研究センター
纒向犬愛称募集係
電話 0744-45-0590

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