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文化財学科のトピックス
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舟塚古墳出土資料の保存処理を進めています

斑鳩町の舟塚古墳は、2019年度から奈良大学によって発掘調査が行われ、多くの成果があったことは各種報道やこの学科ニュースでご存じの方も多いかと思います。昨年度の発掘調査で石室から出土した資料には鉄製品やコハク製の玉が含まれており、これらは今後の保存や活用のために保存処理が必要な状態でした。

発掘調査とともに、その後の保存処理も一貫して行うことができ、学生がその現場を間近に見て、体験できるのが奈良大学の大きな特色であり強みです。

 

保存処理作業は、今年の4月から保存科学担当教員が中心となり、興味のある有志学生も加わって行っています。

保存処理作業の様子
保存処理作業の様子

まずは比較的状態の良い馬具(辻金具)とコハク玉について、クリーニングや合成樹脂を使った強化処置などを行いました。特に馬具は科学分析の結果、鉄の表面を銀や金で装飾した豪華なものであったことも明らかとなりました。

馬具(辻金具)の保存処理前(左)と後(右)
コハク玉の保存処理前(左)と後(右)

作業が終了した資料は近々、斑鳩町でお披露目の展示が行われる予定です。またそのほかの資料も引き続き保存処理作業を進めますので、その経過は改めてお知らせします。お楽しみに!

【奈良大学文学部文化財学科のモットーは「現地現物主義」です】

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