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【地理学科トピックス】大巡検の実施報告(羽佐田ゼミ):神奈川県小田原市・箱根町・真鶴町で実施しました。

地理学科では、3年次に「大巡検」(ゼミ単位での3泊4日程度の宿泊あり巡検)を行います。「巡検(エクスカーション)」とは、一般にいうフィールドワークのことで、教育的・学術的な野外調査を意味する言葉です。実際に現地を訪れて学ぶことができる巡検は地理学の醍醐味であり、この「大巡検」は地理学科にとって非常に重要な行事の一つです。

今年度の「大巡検」一番手として、羽佐田紘大講師のゼミ7名(教員1名、学生6名)で5月28日(火)~31日(金)に神奈川県小田原市・箱根町・真鶴町にて実施してきました。

大巡検の仕方はゼミによってさまざまです(個々での調査、団体での見学)。羽佐田ゼミでは、毎年、グループ単位で事前に巡検ルートを計画した上で、全員で見学地を巡ります。学生は計画だけでなく、各見学地での解説も担当します。

<初日>集合/小田原市
小田原ということで、まずは小田原城を見学しました。天守閣からは、相模湾や足柄平野、大磯丘陵のほか、真鶴半島(3日目の見学地)まで一望できました。晴れていれば伊豆大島まで見られるようです。

<2日目>箱根町(学生グループによる計画)

神奈川県温泉地学研究所に立ち寄り、展示を通して箱根火山に関する知識を深めました。ここでは露頭の剥ぎ取り標本を観察することができます。

大涌谷では、自然研究路に入場し、あちこちから白煙が立ち昇る噴気孔、火山ガスの影響で立ち枯れた樹木など、火山活動のダイナミックさを体感しました。自然研究路の中では、1つ食べると7年寿命が延びるという名物の黒たまごを作っています。1袋4つ入りを一人で食べたため、あと28年は大丈夫そうです。

大涌谷からの帰り道、箱根湯本にも立ち寄りました。前日の雨の影響で早川が増水しています。

<3日目>真鶴町(学生グループによる計画)

レンタサイクルで真鶴半島を周りました。天気にも恵まれ、暑いくらいでした。まずは岩海岸を訪れ、砂浜の微地形や露頭を観察しました。

地域のことを知るには食も大事です。大変お値打ち(これにみそ汁・小鉢・漬物が付いて1000円)に相模湾の恵み(地魚)を堪能しました。

番場浦海岸にはかつての採石場が残されています。真鶴は古くから採石が盛んで、真鶴産の石は江戸城や小田原城の石垣などにも使用されました。

真鶴半島の先端にある三ツ石は真鶴のシンボルになっています。台風1号が接近する最中、運よく天気に恵まれたため、なんと伊豆大島まで見えました(写真ではわかりにくいですが...)。ここの岩石にも多くの矢穴(採石時に石を割るために掘られる穴)がありました。

<4日目>解散

悪天候による交通機関への影響が懸念されたため、早々に解散しました。
台風接近の影響が心配されましたが、1~3日目はまさかの傘いらずでほぼ計画通りに各地を巡ることができました。

現在、学生は大巡検での成果をポスターにまとめる作業を行っています。ポスターはA棟1階の廊下に掲示予定です。お越しの際はぜひ立ち寄ってみてください。

学科ページでは、その他の地理学科ニュースも紹介しています。
ぜひ見てください。

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