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2026.05.29
岩崎敬二名誉教授の論文が朝日新聞朝刊全国版1面とデジタル版で紹介されました
本学名誉教授の岩崎敬二先生が筆頭著者となった、日本の海産外来種に関する論文が、朝日新聞全国版2026年5月24日の朝刊の第1面と、朝日新聞デジタル版5月24日正午発の記事で紹介されました。
この論文は、「日本の海産外来種:2002〜2003年と2022~2023年のアンケート調査の結果から」というタイトルで、本年3月に日本ベントス学会誌第80巻に掲載されました。全体で75頁、引用文献が662もあり、自然科学系の学術論文としては異例の大著の著作で、江戸時代末期以降に日本に人為的に導入・移入された海産の外来種が112種もいることを、多数の論文・報告書や標本等の記録を基にして明らかにした労作です。
日本の海産外来種研究の第一人者である岩崎名誉教授が、16名の他の専門家とともに2年間かけて7500件もの記録をまとめたもので、特に、以下の4点が主要な研究結果として強調されています。
1:日本に侵入した海産の外来種は過去100年間で着実に増加し続けており、西暦2004年以降2025年までの約20年間でも新たに23種が発見された。
2:過去50年間で個体数が少なくなり分布も狭くなっている種もわずかにいるが、多くの種は個体数を増やしつつ地理的な分布を広げている。
3:地球温暖化の影響のためか、西日本から東日本へ、さらに北海道へと分布域が北に移動している種がいる。
4:在来種や在来生態系への被害や水産業への損害は1960年代以降に発生し、現在でも相次いでいる。特に、外来病原体による養殖魚介類の大量へい死が相次いでおり、水産業への経済的損害が大きい。
岩崎名誉教授は、記事の最後で「海の中の生物は調査が難しいために、日本の海産外来種の侵入や被害・損害の全体像はまだ十分に明らかになっていない。今後もその実態を明らかにしていきたい。」と語っています。また、「海産外来種のさらなる侵入と被害を防ぐための法的整備を進めるよう、関係省庁に要望していくつもりです。」とのことです。
