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2026.09.25
【地理学科トピックス】2026年度の地理学科海外巡検(海外研修)を台湾にて実施しました!(後編)
5日目
この日は台湾高速鉄道、いわゆる台湾新幹線を利用しながら台湾中・南部へと移動しました。高速鉄道の車窓からは、都市部だけでなく農村や平野部など、台湾のさまざまな土地利用や景観の変化を観察することができました。鹿港では、歴史的な街並みを歩き、古い建築物や商店、道路の構成などから地域の歴史を読み解きました。次に、1999年に発生した大規模地震の被害を伝える九二一地震教育園區を訪れ、地震による建物や地表の被害、災害の記録、防災について学びました。さらに嘉義では、北回帰線を示す地点も訪問しました。地図上では一本の緯線として示される北回帰線を実際の場所で確認し、台湾の地理的位置や気候環境を改めて考える機会となりました。



6日目
この日は八田與一記念園區を訪れ、農業開発と深い関係を持つ水利施設を見学しました。日本統治期に八田與一氏が建設に携わったダムや灌漑施設などを巡りながら、大規模な水資源開発によって農業や地域社会がどのように変化したのかを学びました。巨大な施設そのものだけでなく、水を確保し農地へ分配する仕組みから、八田與一氏が住民と共に地域を形成してきた歴史について考えることができました。午後は台湾でも特に長い歴史を持つ台南市を巡り、歴史的建築や廟、市街地の景観を観察しました。台北とは異なる都市の雰囲気も印象的でした。また、戦闘機を目にする機会もあり、台湾を取り巻く社会や地域情勢についても考えるきっかけとなる一日でした。


7日目
この日は北部山間地域である烏來を訪れました。周囲を急峻な山々と豊かな森林に囲まれた景観を観察しながら、山地の自然環境とそこで暮らしてきた人々との関係について学びました。烏來は台湾原住民の文化と深く関わる地域でもあり、この日は自然環境だけでなく、タイヤル族の伝統的な暮らしや文化についても体験を通して理解を深めました。昼食は、自分たちで協力しながらタイヤル族の伝統料理である竹筒飯などを作りました。また、伝統的な狩猟について説明を受け、実際に弓矢を使う体験にも挑戦しました。食料の獲得や自然資源の利用といった暮らしの技術には、地域の自然環境に関する豊かな知識が蓄積されています。見るだけではなく、体験を通じて台湾の山地文化を学ぶ印象深い一日となりました。



8日目
台湾での巡検もいよいよ最終日を迎えました。大きな事故やトラブルもなく、学生17名と教員2名の全員が無事に帰路につくことができました。今回のフィールドワークでは、台北から台南までの都市景観、歴史的建造物、震災の記録、水利開発、大学教育、原住民の文化、夜市や食文化などに加え、地質公園や澎湖諸島の柱状節理など自然地理学的な対象も含まれ、台湾をさまざまな角度から学ぶことができました。実際に現地を歩き、自分の目で景観を観察し、人々の暮らしや文化に触れることは、海外巡検ならではの大きな学びとなりました。学生たちにはこの8日間の経験と交流をこれからの人生の糧にしてもらえることを願うと共に、これからも台湾と日本の友好関係が末永く続いていくことを強く願います。引率の古関先生と学生の皆さん、お疲れさまでした!現地ガイドの林(リン)さんをはじめ台湾で対応してくださったみなさん、ありがとうございました!

写真:芝田撮影、集合写真は林さん撮影
文責:芝田
