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2025.12.03
11月25日、国文学科特別講義「古書肆の仕事と学問の架け橋」を開催
11月25日(火)3限に、大谷大氏((有)おおたに代表)をお招きし、「「古書肆の仕事と学問の架け橋」という題で特別講義を開催しました。
書誌学についての含蓄あるお話と、実際に取り扱っている商品を「見て」「触わる」機会とを得ました。
ご講義では基礎知識から発展的な内容まで、ご自身の経験を踏まえつつ、実物を用いて、初学者にも分かりやすく解説していただきました。装訂が持つ文化史的意義についてのお話の際に、水玉模様を再現された紙までご用意されていたことが印象的で、〈書物〉への深い関心が学生にも伝わっていたように思われます。その後、商品を間近で見学し、手に取る時間が設けられました。多くの版本をご用意いただき、希望する学生はその版本を持ち帰ることもできました。写本・古筆切の中には教員陣が冷汗をかく逸品もありましたが、気づいた学生ははたして何人いるでしょうか。
ともあれ、本の〈外見〉に注目する楽しみについて理解を深めることができました。書誌学に興味を持ってもらおうという大谷氏の熱い思いにより、他では体験することのできない「本物」との出会う機会を与えていただいた催しとなりました。
