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2024.10.22
【教員の研究活動】奈良大学文学部史学科の山口育人先生(西洋史)の科研費をもちいた研究活動(研究課題「イギリスにおける第二次世界大戦の経験、記憶と「戦後」の形成」)を紹介します。
研究課題:イギリスにおける第二次世界大戦の経験、記憶と「戦後」の形成
研究種目:基盤研究(B)研究代表者:岡本宜高 研究分担者:山口育人
研究概要:日本やドイツなどの第二次世界大戦の敗戦国の「戦後」に関しては、戦争責任や「過去の克服」に関する研究が国内外で進展してきた。一方で戦勝国の「戦後」については、大戦中の戦略爆撃による非戦闘員の大量殺戮、大戦後の統治領域での植民地主義や人種主義の継続など、数々の問題が指摘されているものの十分な研究がなされてこなかった。こうした状況を踏まえ、本研究は戦勝国の中からイギリスに焦点を当て、大戦から受けた複合的、重層的な影響を、外交史、西洋史、文化史、科学史の知見を融合して学際的かつ包括的に検証し、「戦後」をめぐる研究に戦勝国と敗戦国という境界線を越えた形での新たな視座を提示することを目指す。