国文学科のトピックス
TOPICS
研究活動
NEW
2026.02.16
大和の奇祭・廣瀬大社「砂かけ祭」(御田植神事)を見学
2月11日、国文学科の学生が廣瀬大社の「砂かけ祭」(お田植え祭り)を見学しました。
(写真は、参加した国文学科3年深町さん撮影のものです。掲載にあたり廣瀬大社の許可を得ています)

廣瀬大社は、奈良県北葛城郡河合町川合にある式内社です。
式内社とは、平安時代にまとめられた『延喜式』神名帳に記載された神社であり、古代において国家が認めた神社をさします。
崇神天皇の時代の創祀と伝えられ、若宇加能売命(大忌神とも)を主神とし、櫛玉命、穂雷命をお祀りしています。
鎮座地は、大和川・飛鳥川など奈良盆地内を流れる河川のほとんどが合流する地点にあり、五穀豊穣を司る水の神をお祀りしているのです。『日本書紀』によると、天武天皇の時代に龍田の風神と並び廣瀬の神を祀った記事が散見され、国家祭祀において重要な神社であったことがわかります。
廣瀬大社では、五穀豊穣を祈る「お田植え祭り」があり、庭上の儀で参拝者と田人、牛役が雨に見立てた砂をかけ合います。この神事から俗に「砂かけ祭」とも呼ばれてます。
拝殿前に青竹を4本立て、注連縄を張り巡らして「田んぼ」に見立てます。太鼓の合図で田人と牛の面をつけた牛役が出て田植えの所作をした後、参詣者に砂を掛けます。それに対し参詣者が砂を掛け返し、砂かけ合戦が始まります。




砂は雨になぞらえられ、掛け合いが盛んであるほど、この年はよく雨が降り豊作になるとされ、
また、降り注ぐ砂にかかると厄除けになると伝えられています。
砂かけ合いの後、早乙女が登場し、田植えを擬すと庭上の儀は終了します。

最後に参詣者へ松苗と田餅が撒かれます。松苗は松の葉で作られ中に籾種が2・3粒入っており藁で巻かれています。
これは田の水口(水の取り入れ口)に刺すと悪病、害虫、悪水などから田を守ってくれるとされ、
また家の玄関口に刺しておくと住居を厄災から護るのお守りになるとされます。
田餅は、これを食べると無病息災で一年が過ごせるとされます。
学生は松苗、田餅をいただき、一年の無病息災を祈念したそうです。

