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Research

研究・地域連携

江戸期の奈良絵図集成

奈良大仏前絵図屋筒井家刻成絵図集成

江戸時代から明治・大正・昭和へと、奈良の名所記・案内図を出版しつづけてきた奈良大仏前絵図屋筒井家には、観光開発の貴重な足取りを示す版木、銅版、刻成見本、完成本、文書、記録などが大切に保存されてきています。
その絵図屋筒井家が手がけてきた出版物のなかから、絵図類にかぎってですが、集成して公刊しました。
絵図屋筒井家の出版した絵図類は、その収載地域から、奈良図、広域図、日本図に大別することができます。この3つの絵図について、少しご紹介しますので、ぜひご覧下さい。

奈良図

南都大仏殿遠矢之図

奈良図には、奈良観光の中核部を描いた奈良の名所絵図や奈良町を中心とする絵地図、東大寺をはじめとする寺社関係絵図をおさめています。

日本図

大日本早引細見絵図

日本図は、文字どおり日本全国を収載対象としたものということになりますが、最北部また最南部が省かれたもの、逆に海外まで広く境域を拡大して描いたものもあり、厳密な意味では日本図とは言えませんが、配列しています。

広域図

  • 大和長谷寺真景図 1

  • 大和長谷寺真景図 2

広域図は、大和めぐり・奈良名所めぐりへの誘いをめざしたと考えられる道中絵図類で、伊勢参宮の旅人を奈良・大和へと誘引する伊勢・大和廻り絵図と、西国三十三ヵ所観音霊場めぐりの道中案内図からなります。

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