更新日:2019年12月10日(火) |
埋蔵文化財講演会がおこなわれました |
---|
今回は11月24日(日)におこなわれた令和元年度 埋蔵文化財講演会 「平城京の市と商売」の様子をご紹介します。
講演会の概要は前回の記事でも紹介したため割愛しますが、開催中の展示に関連したテーマで考古学・文献史学双方の研究者にお集まりいただき、“平城京で出土する土器は商品なのか”、“奈良時代の商工業活動とはどのようなものであったか”といった点を主眼にお話しいただきました。
内容は以下の通りです。
●内容
「趣旨説明 考古資料が語ること!」
三好美穂(奈良市埋蔵文化財調査センター所長)
「都市的消費市場の出現と発展」
小森俊寛(元公益財団法人京都市埋蔵文化財研究所)
「文献からみる平城京の市と商業活動」
寺崎保広(奈良大学教授)
「長屋王家の商業活動」
舘野和己(奈良女子大学名誉教授)
討論:「土器は商品となり得るか」
司会 坂井秀弥(奈良大学教授)
各先生の講演後、文化財学科教授で大学博物館館長の坂井秀弥が司会進行役をつとめ、「土器は商品となり得るか」というテーマで討論がおこなわれました。
講演会後は、三好美穂(奈良市埋蔵文化財調査センター所長)による解説付展示見学がおこなわれました。遅い時間帯にもかかわらず、多くのひとが再度展示を鑑賞し、講演会の内容を振り返っていたのが印象的でした。
講演会資料の予備を博物館展示室前にて配布しております。数に限りはございますが、ご自由にお持ち帰りください。
更新日:2019年11月19日(火) |
令和元年度 埋蔵文化財講演会 「平城京の市と商売」のお知らせ |
---|
当館では、奈良市埋蔵文化財調査センターと包括連携協定の下、特別展「平城京の市と商売」を開催中です。
この展示は、発掘調査で見つかった遺構や遺物から、平城京に成立し、発展したと考えられる巨大都市市場や、現在の商工業活動に相当するような活動が行なわれていたのではないかということなど、従来とは異なる視点で捉え直したものです。
本講演会では、特別展に関連して考古学・文献史学双方の研究者にお集まりいただき、“平城京で出土する土器は商品なのか”、“奈良時代の商工業活動とはどのようなものであったか”といった点に迫ります。
主催:奈良市教育委員会
共催:奈良大学
とき:11月24日(日) 13:00~17:10 (正午開場)
ところ:奈良大学講堂
申し込み不要・聴講料無料
●内容
「趣旨説明 考古資料が語ること!」
三好美穂(奈良市埋蔵文化財調査センター所長)
「都市的消費市場の出現と発展」
小森俊寛(元公益財団法人京都市埋蔵文化財研究所)
「文献からみる平城京の市と商業活動」
寺崎保広(奈良大学教授)
「長屋王家の商業活動」
舘野和己(奈良女子大学名誉教授)
討論:「土器は商品となり得るか」
司会 坂井秀弥(奈良大学教授)
※当日は日曜日ですが、講演会に合わせて特別開館となります。講演会前後のお時間で、関連する展示をご覧いただけます。
(博物館の開館時間は9:00~18:00です)
交通機関(バス)のご案内
いずれも有料、片道220円です。
講演会開始前
高の原 → 奈良大学
路線バスのみ 奈良大学構内行きバスは運行なし
11:44
12:44
講演会終了後
奈良大学構内 → 高の原駅(臨時バス)
17:40
18:10
神功南口 → 高の原駅(路線バス)
17:27
17:54
18:23
18:53
奈良大学 → 学園前北口(路線バス)
17:15
17:45
18:15
18:45
更新日:2019年11月15日(金) |
特別展「平城京の市と商売」のお知らせ(奈良大学創立50周年・文化財学科創設40周年記念) |
---|
今回は開催中の特別展についてお知らせいたします。
本学と奈良市の包括連携協定に基づく、奈良市教育委員会主催、奈良大学博物館共催の巡回展示 特別展「平城京の市と商売」。8月1日(木)~10月11日(金)の期間、奈良市埋蔵文化財調査センター展示室で開催された同展が、奈良大学博物館にやってきました!
今回の展示では、平城京の東市・西市などで売られていた品物に注目することによって、平城京に成立し発展する巨大都市市場や、それを足場として大きく成長を遂げた商工業活動について取り上げています。
発掘調査で発見された遺構や土器・土製品などの出土品、研究成果をご覧いただくことにより、平城京では品物を売り買いする商業活動が始まっており、経済的にも平城京は巨大な消費都市として栄えていたのではないかということを考えていただくきっかけとなれば幸いです。
開催期間:令和元年10月27日(日)~令和元年12月21日(土)
※開館日、開館時間、休館日については、博物館ホームページの「開館カレンダー」にてご確認をお願いします。展示スペースの都合上、奈良市埋蔵文化財調査センター展示室での展示と一部展示内容が異なります。
館内は写真撮影が可能です(ただしフラッシュ撮影は展示品保護のためご遠慮頂いております。)
***
奈良市-奈良大学包括連携協定関連事業
奈良市教育委員会平城京発掘調査40周年記念
奈良大学創立50周年・文化財学科新設40周年記念
記念物100年展参加事業
第54回全国史跡整備市町村協議大会開催記念事業
更新日:2019年05月08日(水) |
奈良県山添村毛原地区の皆さんが来館されました |
---|
今回のブログ記事では、4月13日(土)に山添村から企画展にご協力いただいた方々にお越し頂き、展示を見学されたときの様子をご紹介します。
今回の企画展「謎の大寺 奈良県山添村毛原廃寺跡 -史跡保存の100年-」に、山添村毛原地区にお住いの方が来られ、企画展を担当した坂井秀弥館長(本学文化財学科教授、奈良大学博物館館長)の展示解説を交えながら、とても熱心に見学されました。
毛原廃寺跡の所在地周辺にお住まいの方々ということで、皆さんから史跡の礎石のことや廃寺跡に関するお話も聞かせて頂きました。坂井館長への質問も数名からあり、地元の方々にとって地区にある毛原廃寺跡に関心を持ってくださる方の多さを改めて実感しました。
企画展に来てくださいました山添村毛原地地区・教育委員会の方々に感謝申し上げます。
(O)
更新日:2019年03月14日(木) |
山添村文化財保存委員会の方々が来館されました |
---|
3月11日(月)の展示初日に、山添村から企画展にご協力いただいた方々にお越し頂きました。山添村にある文化財を保護していく活動をしている委員会の方々ということもあり、企画展を担当された坂井秀弥館長(本学文化財学科教授、奈良大学博物館館長)の展示解説を交えながら、とても熱心にご見学されました。
写真は正司哲朗先生(本学総合社会学科准教授)による「ドローンからみた毛原廃寺跡」の映像を視聴しているところです。写真パネルだけでは伝わりづらい現地の風景も、動画として上映されることによって、現地を訪れているかのように体感することができます。
本館企画展に来てくださいました山添村文化財保護委員会・教育委員会の方に感謝申し上げます。
(O)
更新日:2019年03月13日(水) |
企画展開催のお知らせ |
---|
(写真は考古学専攻の学生さんによる展示作業中の様子です)
平成30年度企画展の第二弾として、「謎の大寺 奈良県山添村毛原廃寺跡 -史跡保存の100年-」が3月11日(月)から始まりました。
(写真は「伽藍地内を発掘する―山添村2004年度調査―」の展示より)
奈良大学では、地域の自治体・企業と連携協定をむすび、教育、文化、産業、まちづくり等の分野において相互に協力し、地域社会の発展と人材育成に寄与することを進めています。奈良県山添村においては、史学科が古文書調査を行い、その成果を平成28年の当館企画展「古文書に見る近世・近代の暮らしと社会―奈良県山添村毛原地区の資料から―」として展示公開いたしました。
この展示を契機に、山添村にある国指定史跡「毛原廃寺跡」で出土した瓦について、文化財学科の授業で整理作業を行うこととなり、その成果として報告書作成を目指して現在も整理作業を進めています。
毛原廃寺跡は、伊賀国境の山中に所在する奈良時代の本格的な寺院で、国の史跡指定制度が始まってまもない、1926年(大正15)に史跡に指定されました。毛原集落の宅地や畑のなかに大きな礎石が並んでおり、当時の集落の威容を想像させます。しかし、記録にはいっさい残っておらず、「謎の大寺」といえ、その性格をめぐる議論は決着がついておりません。その一方で、これまで約100年にわたり、調査・研究と保存のためのさまざまな取り組みが、奈良県・山添村のほか、地元毛原区や史跡の土地所有者によって行われてきました。
展示では、整理作業や最近の奈良県立橿原考古学研究所の発掘調査の成果とともに、これら100年にわたる地域における史跡保存の歩みを紹介します。
(写真は奈良県立橿原考古学研究所所蔵の軒丸瓦です)
今回の展示では、毛原廃寺跡出土の瓦を中心に展示しているほか、正司哲朗先生(本学総合社会学科准教授)による「ドローンからみた毛原廃寺跡」の映像を上映しています。(約4分半)
瓦などの実物資料や写真パネルの風景写真など、展示と併せて映像をご覧下さい。
「謎の大寺 奈良県山添廃寺跡村毛原 -史跡保存の100年-」
会期 2019年3月11日(月)~5月17日(金)
開館時間 9時~16時30分(土曜日は12時まで)
休館日 日・祝
最後になりましたが、本企画展の開催にご協力いただきました関係機関、関係者のみなさまに心よりお礼を申し上げます。
※大学行事により臨時休館、特別開館があります。詳細は随時、奈良大学博物館ホームページにてご確認ください。
更新日:2019年03月11日(月) |
巡回ミニ展示が始まりました |
---|
奈良市埋蔵文化財調査センターと本館が共催する、巡回ミニ展示「奈良を掘る6 播磨の国から来た瓦」が、博物館前コミュニケーションロビーで3 月5日(火)から始まりました。
平成26年~27年度に奈良新聞に39回連載した「奈良を掘る」。その記事に紹介した出土遺物の展示を通じて、その物からわかること、物が生み出された歴史的背景を紹介します。
第6回目は、「奈良を掘る」第8話「播磨国の調邸」を取り上げ、平城京左京五条四坊八・九坪とその周辺で出土した奈良時代の播磨産軒瓦・鬼瓦と、播磨産の可能性が高い丸瓦・平瓦・熨斗瓦・須恵器を展示・公開します。これら播磨産の瓦が出土した背景には、「播磨国の平城京事務所」ともいえる播磨国調邸がこの地に存在した可能性が考えられます。
今回の主な展示品は、軒瓦・丸瓦・平瓦・鬼瓦・熨斗瓦・須恵器蓋などです。
奈良市巡回ミニ展示「奈良を掘る6 播磨の国から来た瓦」は、3月5日(火)~4月25日(木)まで開催しています。
皆さまのご来館を心よりお待ちしております
(0)