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心理学科からのお知らせ

2017/11/21

学生紹介

【本学大学院臨床心理学コースに進学が決まっている藤枝一美さんに、心理学の学びに向けた思いについて、インタビューしました。】

   ①  藤枝さんは、社会人としての経験を持って、本学に入ってこられました。どのようなお仕事をされてきたのでしょうか?

 

働く人が仕事中に負傷し、あるいは仕事が原因で病気になって治療が必要な場や治療のために休業しなければならない場合の給付に関することなど、労災全般の仕事をしていました。

 

②  心理学を学ぼうと思ったのは、どんなことからでしょうか?

 

最近、非常に注目されていますが、私は、仕事が原因で「精神障害」を発病したと主張される多くの事案に関わってきました。中には仕事が原因で病気になったと認定されなかった人も多くおられ、また働く人々には仕事以外の原因で「精神障害」を発病したりする人も散見されました。人はそれぞれ同じような状況でも、病気になってしまう人とそうでない人がいると思いますが、どうしてそのような差が出るのか、病気を予防する手立てがないのだろうか、そのような考えから、心理学を学ぼうと思いました。

③  心理学を学んだことで、得られたことはどんなことでしょうか?

 

人の心の複雑さ、繊細さ、敏感さなど、人間というのはとても素晴らしいものだということを実感できます。講義の中で感銘を受けた言葉が「Prevention is better than cure.」でした。相手の気持ちに共感することや傾聴の大切さ、人が発達することの意義、社会と人との関係性など、人が生きていく上で重要なことをたくさん知りました。

 

   ④   大学院でさらに深めたいテーマについて教えてください。

 

  人が抱く感情の変化やそれに伴う行動などが、心の問題に発展しないように予防できる手立てがあるのではないだろうかということから、主として職業領域における一次予防について考えたいと思っています。

 

   ⑤    奈良大学の心理学科に進学を考えている学生さんに、一言アドバイスを下さい。

 

臨床心理学系も社会心理学系も網羅されており、「人」とはどのようにして誕生し、成長し、個性を持ち、社会の中で生きていき、どのような心の問題を抱えるのか、どのように他人と関わるのか、心だけでなく人間とは? ということをわかりやすく学ぶことができると思います。心理学科の先生方は、熱く!熱く!授業をしてくれます。それぞれの専門分野に特化されていますので、幅 広くかつ奥深く知識を得ることができます。

 

社会人としての経験をお持ちの藤枝さん、大学院でさらに問題意識を深め、意義のある研究をなさってください。

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