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心理学科からのお知らせ

2017/10/03

インタビュー

「心理学科の先生紹介」コーナー 第1回目 新宮一成先生

新宮一成先生(教授・医学博士)をご紹介します。

先生の専門分野は、精神医学、精神病理学、精神分析学です。

 

現在の専門分野へ進まれたきっかけは?

私の専門は精神神経学です。つまり精神科の医者として働いてきたわけです。精神科にきたのは、訪れた精神病院での患者さんの様子が大きかったと思います。多くの患者さんがいるのにそれぞれの人が孤立していて、互いの心の伝え方や受け取り方を忘れたのか、あるいは知らないで今まできたかのように感じられました。そうした悲しさが「病気」の仕業なのだったら、ぜひ原因を解明してみたい、治療法を知りたいと思いました。

 

研究内容について教えてください

 精神科医として活動するうちに、患者さんの治療に夢が役立つことに気が付きました。夢を用いると、薬を処方したり、生活上の考え方を指導したりすることにとどまらず、心理学的、とりわけ精神分析的な治療に入り込むことになります。そこで私の臨床的な研究は、次第に心理学的なものが多くなっていきました。夢はまた、治療の中で現れてくるにつれ、神話と同じ構造を呈するようになります。そこで、神話というものはそもそも人々が夢を見て、それを語り合いながら紡ぎ出していった産物なのだと思うようになりました。さまざまな土地の歴史や社会が、夢と無意識によってどのように個人の内面とつながっているかをさらに知りたいと思っています。

本学の心理学科の魅力は?

 本学の心理学科は、2つのセクションからなっています。社会心理学部門と、臨床心理学部門です。人の心と歴史や社会との内面的つながりを意識しながら心の病気を扱っている私にとっては理想的な構成で、学科教員との交流で何が学べるかを楽しみにしています。心理学は心についての知を紡いでゆく学問。心に何かを押し付けるのではなく、心の中からどのような運動が芽生えてくるのかを期待する態度が基本です。研究の対象に対してだけではなく、学ぶ人々に対しても同じです。こうした心理学の特質をお互いに生かし合って学科の雰囲気ができています。やりたいことを見つけたい方にはすこぶる好適な環境です。

 

受験生へのアドバイス

自分のやってきたことを出せば必ず合格する、と思えることが大事です。むろんそのために勉強しておくことも。では、勉強をしていなかったら? という問いが頭をもたげてきたときは、お仏壇に手を合わせ、近くの神社で一心不乱に祈ってください。神仏は決して人を見捨てません。ただ一つ、自分がなぜこの大学を受けようと思ったのかを思い出し、大学への愛を再確認することを忘れないようにしましょう。

(ならぶ174号から抜粋)

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