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地理学科からのお知らせ

2022/05/01

日常風景

地理学科での学び①食文化~奈良のかき氷~

奈良市にある氷室神社は、奈良時代に若草山の近くで「氷神」を祀ったことがはじまりとされています。そこには冬に池に張った氷を夏まで貯蔵しておく「氷室」が設置され、夏になると平城宮にその貴重な氷を献上していました。このことから現在、氷室神社は氷の聖地とされています、現在では、毎年5月に全国の製氷・冷凍業者が集まり、「ひむろ しらゆき祭り」が行われています。

地理学的に考えると・・・
①当時は、大切な物を守るために神社を作っていた。
②冷蔵庫がなかった奈良時代に、貴族は夏に氷で冷たさを楽しんでいた。
・・・甘い蜜をかけて食べたらしい。←砂糖の輸入でこの文化は途絶える
③そもそも奈良で、どのぐらい氷が出来るのか?
・・・現在、寒い日に薄い氷が張っても、昼までにはとけてしまう。
   夏まで持つような厚い氷はできない。→現在の地球温暖化による影響。
④「ひむろ しらゆき祭」は2022年度が第9回だった。
・・・2014年に始まった、とても新しいイベント→「柿の葉寿司」が関係している。

参考:一方、京都では氷室開きで「水無月」という和菓子を食べます。
平安時代の京都では(冷凍庫がないため)氷は超高級品でした。高貴な人々は、かちわり氷をたべて暑気払いをしていたようです。庶民は氷をなかなか食べられなかったため、代わりに氷の型をした「水無月」を食べるようになったとされています。
 (水無月の上面)悪魔をはらう小豆(豆も赤い色も悪魔払い)/(水無月の下面)氷を模した三角形のういろう

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