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文化財学科からのお知らせ

2023/04/15

ニュース

大安寺新宝物殿の環境調査

4月12日に落慶した大安寺の新宝物殿において環境調査を実施しました。南都七大寺の一つである大安寺の宝物殿には、「榧(カヤ)」の一材から頭部より台座まで彫り出された聖観音立像をはじめ、貴重な七体のご尊像(いずれも国の重要文化財)が安置されています。

文化財学科では旧宝物殿の頃から、空間の温湿度をはじめ、空気汚染物質などについて学生と環境調査を継続して実施してきました。この度の調査は、新宝物殿が落慶してより、はじめてものとなります。千年以上の年月を越えて伝えられた貴重なご尊像を前に感動しつつも、緊張した面持ちで調査にあたる学生の姿がとても印象的でした。

免震台や防犯・空調機器が整えられ、今後の千年にむけて、新たな保存体制が整えられた新宝物殿ですが、環境が安定するまでには、まだ時間と細心の注意が必要となります。文化財学科ではこれからも地域の貴重な文化財をまもりつづけるため、大安寺での活動を続けていきます。

 

※この度はご住職の河野 良文様より特別にご許可をいただき、新宝物殿での調査風景を公開させていただくことができました。

 

【奈良大学文学部文化財学科のモットーは「現地現物主義」です】

 

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