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2023/03/15
ニュース
モンゴルの研究者が来学されました。
2月24日(金)に、モンゴル文化省文化部文化遺産政策実施調整課のビャンバスレン・ダヴァートセレン(BYAMBASUREN DAVAATSEREN)課長、モンゴル国立遺産センター ガルバドラク・エンクバット(GALBADRAKH ENKHBAT)所長、同センター 保存科学研究室長で本学大学院修了生のMENDBAZAR OYUNTULGA(メンドバザール・オユントルガ)氏が来学されました。
今津節生学長を研究代表者とする研究「海底出土複合遺物の保存・展示・活用に関する総合的研究」が令和4年度科学研究費(基盤研究(A))に採択され、鷹島海底遺跡から発見された木材と金属から構成される複合遺物を研究対象に、環境負荷の少ない安全な材料を用いた保存方法の開発を進めています。この研究の一環として、2月22日(水)から24日(金)に元寇の「弘安の役」(1281年)でモンゴル軍船舶4400艭の大半が神風(台風)によって沈んだと伝えられている海域にある鷹島海底遺跡出土遺物について調査をしました。
22日(水)、23日(木)には、今津学長、研究分担者の池田 栄史 氏(國學院大學 研究開発推進機構 教授)、ダヴァートセレン氏、エンクバット氏、オユントルガ氏が、福岡県の松浦市鷹島埋蔵文化財センターで、海底引き上げ遺物とX線CT画像を比較しながら調査を行いました。24日(金)には奈良大学で調査結果の検討などを行いました。
今回、調査に参加し、通訳も務めていただいたオユントルガ氏は、ウランバートル大学(社会学部考古学学科考古学専攻)を卒業後、2008年から日本に留学、2009年9月から奈良大学および大学院で西山要一先生(現 名誉教授)、今津節生先生(現 学長)のもとで保存科学を学びました。
オユントルガ氏(左)と今津学長(右)