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文化財学科からのお知らせ

2022/04/19

ニュース

『高松塚古墳壁画の世界』が刊行されました!

 今年は、高松塚古墳壁画が発見されて50年という記念すべき年です。高松塚古墳は、男女人物群像や四神図、そして天井に星宿図が描かれた壁画古墳です。このような壁画の描かれた古墳は、日本ではキトラ古墳と高松塚古墳だけです。今でこそ、文化財や遺跡の記事が新聞の一面で掲載されることは珍しくありませんが、高松塚古墳の「飛鳥美人」は、その先駆けとなったのです。これ以降、考古学ブーム・古代史ブームとなりました。その意味で、高松塚壁画は、文化財が一般市民に認知されるきっかけとなったのです。また、描かれた壁画の思想や絵画技法など、広く東アジアの中で考える必要があり、学際的な研究のはじまりでもありました。
 高松塚古墳の隣接地には、発見当時の壁画を精密に模写した高松塚壁画館があります。古墳のサイトミュージアムとして、現在も多くの観光客が見学に訪れています。今回、50周年を機に、高松塚壁画館を運営する古都飛鳥保存財団からの依頼を受けて、展示解説書を相原准教授がリニューアルしました。これまでの調査や研究でわかった高松塚古墳と壁画の内容について、わかりやすく解説しています。みなさんも現地に行ったら、古墳と壁画館を訪れ、解説書も手に取ってください。
 ※奈良大学と古都飛鳥保存財団は、連携協力に関する協定を結んでいます
 

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