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文化財学科からのお知らせ

2022/01/22

授業風景

美術史実習で「源氏物語図屏風」と「南都厳島図屏風」を調査しました

 3回生配当の美術史実習では、奈良大学博物館所蔵の美術品を使った実地調査のトレーニングも行います。

 今回は、特別に「源氏物語図屏風」「南都厳島図屏風」などを出品してもらい調査しました。

 表面の画題や表現技法について学ぶのも勿論ですが、美術館や博物館のガラスケース越しではめったに見ることのできない屏風の裏や金具もじっくり見ます。奈良大学所蔵「源氏物語図屏風」は、金箔の貼られた豪華な表面につりあうように、金具も豪華、裏面にも立派な雲母刷(きらずり)の唐紙が使われています。こうしたしつらいも、作品の品質や性格に関する重要な手がかりです。

 「南都厳島図屏風」は、春日大社とおんまつり、興福寺、元興寺、東大寺などの南都の名所や行事を描いた南都隻と厳島の景観が描かれた厳島隻の組み合わせが珍しい17世紀制作の小屏風一双です。特に南都隻に露座のいたましい姿の大仏が描かれているという極めて珍しい作品です。公慶上人(1648~1705)が雨に打たれる大仏を見てその修復と大仏殿再建の誓願を立てられたことはよく知られていますが、貞享三年(1686)に6年がかりの修復が始まる以前の姿が描かれています。

 3回生は、美術史実習恒例の東大寺大仏殿登壇参拝を行っています。奈良時代に造像された大仏がその後どのような運命をたどったのか、現在の姿を保つためにはその背後にどれほどの人々の修復や保存にかけた情熱と技術があるのかについて思いをはせながら実地調査しました。

 

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