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2017/12/06
ニュース
後期の特別講義がおこなわれました
文化財学科では、年に2回、外部から講師をお招きして、特別講義をおこなっています。
今年度後期の特別講義は、総合地球環境学研究所から中塚 武先生をお招きして、「酸素同位体比年輪年代法からみた気候変動と日本史の関係性」と題して講義をしていただきました。
中塚先生は、これまで年輪の変動パターンをものさしとして年代を決定していた年輪年代法に、酸素同位体比の手法を取り入れることで、樹種に制限があったり、大きな木材でなければ年代を判断できなかった年輪年代測定を、あらゆる樹種や小さな材でも年代測定できることを発見されました。
この方法では、気候変動を解き明かすこともでき、そこから日本史上のさまざまなできごとと気候変動(例えば大雨や干ばつ、気温の低い状態など)との関係を探ることができるようになります。
会場の大教室は学生たちでいっぱいとなり、用意した資料がたりなくなるほどの盛況ぶりでした。学生たちは、新しい手法をわかりやすく説明してくださる中塚先生のお話にすっかり入り込んで、先生の口から飛び出す気候変動と歴史上の事柄とのダイナミックな関係性に驚きながら、あっという間の90分の講義を聞いていました。
終了後も数名の学生たちが熱心に質問している姿が見られました。