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教員紹介

山崎 岳 教授・博士(文学)

文学部

YAMAZAKI Takeshi 山崎 岳 教授・博士(文学)

  • 専門

    東洋史学

  • こだわり

    上有天堂、下有奈良!

  • 趣味・特技

    漢文?

  • オススメ書籍

    蘭学事始

主な担当科目

学部 東洋史概論、国際交流史基礎講座、史料講読、史学演習
大学院 文献史学(外国史)演習、文献史学(外国史)特殊講義

経歴

1999年
  • 京都大学文学部東洋史学科卒業
2007年
  • 同大学文学研究科にて博士号取得
2016年
  • 本学着任

主な著書・論文

論文
  • 「倭寇とはなにか:中国史の立場から」(『歴史と地理』701, 世界史の研究(250)、2017年)
  • 「乍浦・沈荘の役再考:中国国家図書館所蔵『抗倭図巻』を歩く」(須田牧子編『「倭寇図巻」「抗倭図巻」をよむ』勉誠出版、2016年)
  • 「舶主王直功罪考(前篇・後篇)」(『東方学報』85・90,2010・2015年)
  • 「ムラカ王国の勃興:15世紀初頭のムラユ海域をめぐる国際関係」(中島楽章編『南蛮・紅毛・唐人―16・17世紀の東アジア海域』思文閣出版、2014年)

現在の研究テーマについて教えてください

倭寇と東アジア
14世紀から16世紀にかけて、中国や朝鮮の史書に「倭寇」という言葉が頻繁に現れます。「倭寇」とは本来「日本人の乱暴狼藉」という意味ですが、その実態は文字どおりの解釈では割り切れない複雑なものでした。私は主に中国側の関連記録を読みこんで、この事件の社会的背景を調べています。日本という国を視野に入れた上で普遍的な世界史を構想するなら、日本史の延長として外国史をとらえるだけでなく、外国史上における日本の存在を考えることも必要になります。今日に遺された文献史料の海の中から「倭寇」に関するさまざまな史実を洗い出す作業は、その不可欠の一角を占めると考えています。

担当している代表科目の説明をお願いします

数千年の間、さまざまな文明や民族が興亡してきた東洋の歴史には、現代の世界をより深く理解するための鍵がかくされています。東洋史概論では、隋唐時代から近現代にいたる中国、および東アジア各地の歴史や文化について、自然環境や生活習慣から政治・経済・思想・宗教にいたるまで、東洋史の基礎的な知識を確立することをめざしています。特殊講義では、私自身の専門分野である「倭寇」など特定の研究分野の解説を通じて、生の文献史料に描かれる世界に身を置いてみてください。講読・演習では、さらに深く東洋史を学びたい人のため、漢文史料の読解や文献検索の方法などの必要な技術を一から伝授しています。

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