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教員紹介

山田 昇平 講師・博士(文学)

文学部

YAMADA Shohei 山田 昇平 講師・博士(文学)

  • 専門

    日本語史

  • こだわり

    何でも楽しむ

  • 趣味・特技

    古本屋巡り。知らない町で迷子になってみること。

  • オススメの書籍

    黒田龍之助『はじめての言語学』

主な担当科目

学部 日本語の歴史、言語文学、国文学講読、国文学演習、古典日本語論
大学院 古典日本語特論

経歴

2009年
  • 信州大学人文学部文化コミュニケーション学科卒業
2015年
  • 大阪大学大学院文化表現論専攻 博士号取得
  • 姫路獨協大学、京都精華大学、京都教育大学などでの非常勤講師を経て
2019年
  • 本学着任

主な著書・論文

論文
  • 「「うむの下濁る」という言い習わしの歴史」(『国語国文』92-1、2023)
  • 「キリシタン・ローマ字文献を中心にみたt入声」(『訓点語と訓点資料』147、2021年)
  • 「将門の笑い声――『平治物語』の「しいとぞ笑ひける」、あるいは中世の舌打ち行動について――」(『国語語彙史の研究』40、2021年)
  • 「漢語接尾辞「チュウ」・「ヂュウ」の歴史―中世末・近世初期における―」(『訓点語と訓点資料』143、2019年)

現在の研究テーマについて教えてください

キリシタン文献をベースとした日本語音韻史研究
日本語の歴史について研究しており、特にキリシタン文献といわれる資料を扱っています。
キリシタン文献とは、16世紀の後半にヨーロッパから来日したキリスト教宣教師が日本で作成・出版した文献群をいいます。この中には、宗教書のほか、日本語学習に必要な教科書や辞書・文法書などもあり、このような資料は、当時の日本語について多くのことを教えてくれます。これらを用いた、特に音韻に関する研究が、今の主なテーマです。また、一方の日本側の文献にも様々なものがあり、当然無視はできません。どのような文献をどのように扱えば、日本語史の何がわかるのか。そんなことも考えています。

担当している代表科目の説明をお願いします

国文学講読
キリシタン文献である「エソポのハブラス」を日本語に注目しながら読解します。本書はいわゆるイソップ物語を室町時代の話しことばに翻訳したもので、ローマ字で書かれています。これをキリシタンの辞書や当時の日本の文献資料を駆使しながら、漢字ひらがなに直しつつ読み解いていくと、今とは違った日本語の世界が見えてきます。

日本語の歴史
古い時代の日本語が、現在に至るまでにどのように変化をしてきたのか、なぜその変化が生じたのかというテーマを扱います。授業では、単純にいままでの研究の結果だけを示すのではなく、なぜそのようなことが分かるのか、といった研究の方法を知ることを特に重視しています。

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