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About Nara UNIVERSITY

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教員紹介

魚島 純一 教授

文学部

UOSHIMA Jun’ichi 魚島 純一 教授 / 博物館長

  • 専門

    保存科学

  • こだわり

    愛を持って文化財に接する

  • 趣味・特技

    昭和レトログッズの収集、アマチュア無線

主な担当科目

学部 保存科学概論、文化財学研究法、保存科学講読、保存科学実習、保存科学演習
大学院 保存修復学特殊講義、保存修復学演習

経歴

1987年
  • 奈良大学文学部文化財学科卒業
1989年
  • 徳島県文化の森建設事務局(徳島県博物館学芸員)
1990年
  • 徳島県立博物館学芸員
2012年
  • 本学着任

主な著書・論文

著書
  • 『博物館が好きっ!』(共著、教育出版センター、2007年)
  • 『徳島の銅鐸』(徳島県立博物館、2006年)
  • 『古代のわざ』(徳島県立博物館、2002年)
  • 『よみがえる古代の輝き』(徳島県立博物館、1995年)
論文
  • 「亜鉛とヒ素を含む銅系緑色顔料を用いて彩色された江戸時代の板絵」(2019年)
  • 「文化財の保存と低酸素濃度環境~より簡便で安全な虫害防除をめざして~」(2015年)
  • 「温湿度環境測定調査からみた文化財保存施設としての“土蔵”」(2014年)
  • 「徳島県立鳥居記念博物館の展示室および収蔵庫における温湿度変化―空調設備のない博物館施設における湿度制御の可能性について―」(2006年)
  • 「博物館施設における生物被害防除の課題と展望―窒素を使った簡易な燻蒸装置の可能性」(2002年)
  • 「徳島県から出土した赤彩銅鐸」(1997年)
  • 「エネルギー分散型蛍光X線分析による伝長者ヶ原銅鐸の表面顔料の調査」(1992年)

現在の研究テーマについて教えてください

お金や人手をできるだけかけずに誰でも実践できる文化財保管環境を創り出すこと
より簡単でより安全な方法を実用化することにより、適切な保存環境にない文化財を一つでも多く後世に引き継ぐためのお手伝いをしたいと考えています。具体的には、寺社など保存のための設備が十分でない場所で保管されている文化財を水分などを通しにくいフィルムでつくった袋に密封することで、虫害からまもりながら温湿度環境も維持するような密封保管のしくみを広めようとしています。この方法が広まれば、特別な設備がなくても、どこでも、誰でも、簡単に文化財を生物被害を防ぎながら適切な湿度環境で保管できるようになります。

担当している代表科目の説明をお願いします

保存科学概論、文化財学研究法
博物館などの現場での経験をもとに、文化財の保存に関わる現場で実際におこなわれているさまざまな取り組みなどについてお話ししています。

保存科学実習
奈良大学文化財学科の〝現地現物主義〟のモットーに即して、実物の板絵などを教材に、調査計画の立案、機器を用いた分析調査など、実施に文化時の現場でおこなわれている文化財の保存科学的調査の流れを体験してもらえるような実習をしています。

演習(ゼミ)
博物館の保存環境に関する研究や、科学的な調査、文化財保存の理念など、文化財の保存に関するさまざまなテーマについて研究するゼミ生との議論を進めながら、卒業論文作成に向けてサポートしています。夏休みなどを利用して、学生たちと泊まり込みで、地方の未指定文化財の保存のための調査のお手伝いなどもしています。

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