対象者別メニュー

About Nara UNIVERSITY

大学案内

教員紹介

外岡 慎一郎 教授・博士(史学)

文学部

TONOOKA Shin-ichiro 外岡 慎一郎 教授・博士(史学)

  • 専門

    日本中世史

  • こだわり

    歴史は学問の王

  • 趣味・特技

    まち旅・むら旅

  • オススメの書籍

    『「はかる」と「わかる」』(堀場製作所コーポレート・コミュニケーション室+工作舎編)

主な担当科目

学部 史料講読、史学演習、国際交流史基礎講義、日本史特殊講義
大学院 文献史学(日本史)演習、文献史学(日本史)特殊講義、日本史特殊研究

経歴

1978年
  • 中央大学文学部史学科卒業
1984年
  • 中央大学大学院文学研究科 単位取得満期修了
1986年
  • 敦賀女子短期大学(のち敦賀短期大学)専任教員(~2013年3月)
2013年
  • 敦賀市立博物館館長(~2018年3月)
2018年
  • 博士号取得
  • 本学着任

主な著書・論文

著書
  • 日本史史料研究会監修/白峰旬編著『関ケ原大乱、本当の勝者』(分担執筆、朝日新書、2020年)
  • 『「関ケ原」を読む 戦国武将の手紙』(単著、同成社、2018年)
  • 『大谷吉継』(単著、黒田基樹監修「シリーズ・実像に迫る2」戎光祥出版、2016年)
  • 『武家権力と使節遵行』(単著、同成社、2015年)
論文
  • 「天正地震と越前・若狭」(『敦賀論叢』26号、2011年)
  • 「村のなかの契約ごと」(坂田聡編『禁裏領山国荘』高志書院、2009年)

現在の研究テーマについて教えてください

その時、その場、その人に寄り添う歴史研究
「使節遵行」という小さな窓から中世社会を眺め、観察し、中世人たちの思考・行動原理を読み解く試みを学生時代から続けてきています。その成果は『武家権力と使節遵行』という本にまとめました。また、福井県敦賀市で30年余、大学、博物館で研究の時間を持ちましたが、その間、中世の越前・若狭に研究テーマも得ました。豊臣政権下の敦賀城主大谷吉継、北陸総鎮守越前一宮気比社、敦賀津なども魅力的なテーマでした。
そんなわけで、時代的には鎌倉時代から豊臣政権期に至り、分野的にも政治・法制史から社会経済史、宗教史などにも関心の幅を広げることができました。
その時、その場、その人に寄り添う歴史研究を心がけています。

担当している代表科目の説明をお願いします

歴史研究は犯罪捜査と似ています。集めた証拠(物証・証言)に基づいて、いつ、誰が、何を、何(誰)のために、どのように仕遂げたのかを復元・論証していくのが犯罪捜査。歴史研究もまた、物証(遺物・遺構・景観など)・証言(古文書・日記・伝承など)を集め、分析し、史実を捉え、評価していきます。ただ、歴史研究では証拠は「史料」、復元・論証の結果は「研究論文」ということになります。
日本史演習では、「史料」に基づいて「研究論文」を作成するスキルを身につけます。また、日本史講読では「史料」の読解力を鍛えます。犯罪捜査でいえば、鑑識・科捜研の仕事と刑事の仕事ということになるのでしょうか。

ページトップ