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教員紹介

高橋 博子 教授・博士(文化史学)

文学部

TAKAHASHI Hiroko 高橋 博子 教授・博士(文化史学)

  • 専門

    日米関係史、グローバルヒバクシャ研究、太平洋核実験

  • こだわり

    過去の遺産は未来に実りをもたらす種(米国立公文書館)

  • 趣味・特技

    映画・音楽・絵画鑑賞、世界中の料理を食べること

  • オススメの書籍

    ハーバート・ノーマン『クリオの顔』

主な担当科目

学部 史料講読、史学演習、国際交流史特殊講義、国際交流史基礎講義
大学院 文献史学特殊講義、文献史学(外国史)演習

経歴

1991年
  • 同志社大学文学部文化学科卒業
2003年
  • 同志社大学文学研究科文化史学専攻 博士号取得
  • 明治学院大学国際平和研究所研究員、名古屋大学大学院法学研究科研究員などを経て
2020年
  • 本学着任

主な著書・論文

著書
  • 『歴史はなぜ必要なのか「脱歴史時代」へのメッセージ』(共著、2022年、岩波書店)
  • Living in a Nuclear World From Fukushima to Hiroshima (共著、Routledge: London, 2022)
  • 『核と放射線の現代史』 (共著、2021年、昭和堂)
  • 『核開発時代の遺産―未来責任を問う―』 (共著、2017年、昭和堂)
  • 『核の戦後史:Q&Aで学ぶ原爆・原発・被ばくの真実』(共著、2015年、創元社)
  • 『核時代の神話と虚像』 (編著、2015年、明石書店)
  • 『新訂増補版 封印されたヒロシマ・ナガサキ』 (単著、2012年、凱風社)
  •     
論文
  • 「UNSCEARの源流:米ソ冷戦と米原子力委員会」(単著、2018年、『科学』Vol.88 No.9)
  • 「冷戦下の被ばく者調査」(査読有)(単著、2015年、『アメリカ史研究』第38号)
  • 「原爆・核実験被害関係資料の現状」(単著、2011年、『歴史評論』)
  • "One Minute after the Detonation of the Atomic Bomb: The Erased Effects of Residual Radiation"(単著、2009年、 Historia Scientiarum

現在の研究テーマについて教えてください

グローバルヒバクシャ研究
現在の研究テーマとしては、グローバルヒバクシャ、つまり世界のヒバクシャ問題に取り組んでいます。2023年は第二次世界大戦終結から78年たっていますが、現在ますます戦争の実態解明が急がれます。また、核開発の中での被ばく者、広島・長崎への原爆使用による被爆者、核実験による被ばく者、原発事故による被災者の問題の多くは隠されてきました。私は主に米国立公文書館などで収集した史料や、被災した人々の証言を検証することにより、そうした核による被災の実態解明を進めたいと思います。核開発の中で被災している人々は、旧植民地であったり先住民の人々が多く、世界史的視点での構造的暴力の解明が大事だと思います。

担当している代表科目の説明をお願いします

国際交流史基礎講義
太平洋は穏やかな海としてその名がつきましたが、20世紀のアジア・太平洋地域は戦争の連続でした。「冷戦」とよばれる時代、朝鮮戦争、ヴェトナム戦争と戦争が起こり、その中で日米関係も変節してきました。この授業ではこうした歴史を踏まえながら、日米関係、戦争と平和の問題について多角的に議論したいと思います。

国際交流史特殊講義
この授業では、広島・長崎への原爆使用や冷戦下での米核実験について、米公文書(マンハッタン計画文書・米原子力委員会文書・米国務省文書など)と、被ばくした人々の証言に注目して検証します。また2017年7月に国連で採択され、2021年1月に発効した核兵器禁止条約など、核廃絶に向けての具体的な動向について取り上げます。

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