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教員紹介

杉山 智昭 准教授・博士(文化財)

文学部

SUGIYAMA Tomoaki 杉山 智昭准教授・博士(文化財)

  • 専門

    保存科学、博物館学

  • こだわり

    好奇心を持ち続けること

  • 趣味・特技

    ぶらり旅

主な担当科目

学部 基礎演習、文化財演習、保存科学演習、保存科学特殊講義、博物館概論、博物館資料論、博物館資料保存論、博物館実習
大学院 保存修復学特論

経歴

1995年
  • 弘前大学理学部生物学科 卒業
1997年
  • 弘前大学大学院理学研究科生物学専攻 修了(理学修士)
  • 北海道立林産試験場 研究職員
2009年
  • 北海道開拓記念館 学芸員
2015年~
2021年
  • 北海道博物館(北海道開拓記念館 改称)学芸員
2018年
  • 東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻 博士号(文化財)取得
2021年
  • 本学着任

主な著書・論文

著書
  • 『北方地域の人と環境の関係史』(共著、北海道開拓記念館、2015年)
  • 『文化財調査におけるX線CTの活用』(共著、北海道開拓記念館、2014年)
  • 『博物館資料の保存 ―木をのこす―』(共著、北海道開拓記念館、2012年)
論文
  • 「令和2年度 北海道博物館資料保存修復報告」(2021年)
  • 「令和元年度 北海道博物館資料保存修復報告」(2020年)
  • 「X線CTによるアイヌ民族資料「シントコ(行器)」の製作技法および劣化現況に関する調査」(2019年)
  • 「新規導入展示ケースにおけるアルデヒド類の放散について」(2019年)
  • 「津波による水損文化財の緊急避難措置としての低酸素濃度処理法の評価(Ⅱ)―紙製文化財に対する好気性糸状菌の活動抑制効果について―」(2018年)
  • 「アイヌ民族文化財のX線CTによる現況調査(Ⅱ)」(2016年)
  • 「寒冷地における歴史的木造建築物の保存にむけて ―旧開拓使工業局庁舎を例に―」(2016年)
  • "Decay inspection of historical wooden architectures by genetic analysis"(2012年)

現在の研究テーマについて教えてください

自然科学的な手法による文化財の調査と保存
文化財用X線CTスキャナを用いたアイヌ民族生活関連資料の内部構造調査をとおして、当該資料グループの製作技術や年代、地域の解明につながる情報を探索しています。また、蛍光X線分析装置を駆使し、祭祀具などの金属部の素材についても調べ、製作時の姿を類推するための情報を収集しています。さらに詳細な内部構造を3Dプリンタにより抽出・可視化し立体の設計図として、現代のアイヌ工芸家に提供することで、単なる表面上の模倣ではなく、実際の資料構造に即した形でアイヌ民族資料製作技術を復元、伝承することができないか検討しています。

担当している代表科目の説明をお願いします

博物館資料保存論
博物館に収蔵・展示されている資料の劣化を抑え、次世代へ良好な状態で受け継いでいくためには、科学的な視点に立った保存対策が必要となります。本科目では、博物館資料の適切な保存を実施する上で求められる基礎的な知識と技術について学習します。

保存科学特殊講義
木質文化財の素材特性、劣化現象について理解を深めた後、その保存修復、科学的調査、および収蔵環境の最適化等について学びます。

保存科学演習
3・4年生の専門科目です。各自が文化財の保存科学に関連するテーマを決めて必要な資料を集め、研究の一歩を踏み出します。授業はプレゼンテーション・討論等を通じて自身の研究を深めていきます。

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