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教員紹介

大河内 智之 准教授・博士(文学)

文学部

OKOCHI Tomoyuki 大河内 智之 准教授・博士(文学)

  • 専門

    日本美術史、日本彫刻史、文化財防犯

  • こだわり

    観仏三昧(対象を想い心研ぎ澄ます)

  • 趣味・特技

    寺社拝観、展覧会観賞

  • オススメの書籍

    河合隼雄『明恵 夢を生きる』(講談社+α文庫)

主な担当科目

学部 美術史概論、美術史実習、美術史演習、美術史講読、日本彫刻史
大学院 美術工芸史学演習、美術工芸史学特殊講義、美術工芸史特殊研究

経歴

1997年
  • 龍谷大学文学部史学科仏教史学専攻課程卒業
1999年
  • 帝塚山大学大学院人文科学研究科日本伝統文化専攻博士前期課程修了
2001年
  • 帝塚山大学大学院人文科学研究科日本伝統文化専攻博士後期課程中退
  • 和歌山県立博物館学芸員
2017年
  • 博士号取得(奈良大学)
2019年
  • 和歌山県立博物館主任学芸員
2022年
  • 本学着任

主な著書・論文

著書
  • 『国宝粉河寺縁起と粉河寺の歴史』(編著、和歌山県立博物館、2020年)
  • 『仏像と神像へのまなざし―守り伝える人々のいとなみ―』(編著、和歌山県立博物館、2019年)
  • 『道成寺と日高川―道成寺縁起と流域の宗教文化―』(編著、和歌山県立博物館、2017年)
  • 『神像彫刻重要資料集成 第3巻 関西編二』(共編、国書刊行会、2016年)
  • 『熊野―聖地への旅―』(編著、和歌山県立博物館、2014年)
  • 『高野山麓 祈りのかたち』(編著、和歌山県立博物館、2012年)
  •     
論文
  • 「粉河寺縁起と粉河寺式千手観音像」(『和歌山県立博物館研究紀要』27、2021年)
  • 「貞和三年康俊作海雲寺釈迦如来坐像及び迦葉・阿難立像について」(『仏教芸術』創刊号、2018年)
  • 「熊野那智大社蔵 熊野十二所権現像」(『國華』1476、2018年)
  • 「成立期の丹生高野四社明神像について―鋳造神像とその木型―」(『佛教藝術』346、2016年)
  • 「仏像の移動とその実態―彫刻資料から地域史を読み解くために―」(『和歌山県立博物館研究紀要』19、2013年)
  • 「鞆淵八幡神社の八幡三神像について」(『佛教藝術』276、2004年)
  • 「永久寺旧蔵東大寺持国天像・多聞天像について」(『南都仏教』82、2002年)
  •     

現在の研究テーマについて教えてください

仏像・神像から見つめる地域の歴史
仏像や神像は、比較的堅牢な素材で作られ、信仰対象として大切に扱われてきたことで、長く守り伝えられる確率の高い資料です。資料に即して作風や構造から制作時期を判断するとともに、その伝来についても追求することで、仏像・神像を通じた地域史の新たな一面を見いだすこが可能です。これまで研究のフィールドとしてきた奈良と和歌山の仏像から、それを守り伝えてきた地域の歴史を考え、これからの維持継承へとつなげていく研究を行っています。高野山や熊野三山という聖地の形成と展開についても、仏像や神像研究の視点から取り組んでいます。

担当している代表科目の説明をお願いします

日本彫刻史
日本の古代から中世に作られた仏像・神像などさまざまな種類の彫刻資料を取り上げ、その造形の魅力を紹介するとともに、美術史的方法論による作品の資料化と歴史叙述のあり方について講義します。奈良を拠点とした奈良仏師についても取り上げます。

美術史概論
日本における美術史学の成立について、明治時代の「文化財」保護の歴史をたどりながら考えていきます。また仏像や仏画を中心に、造形資料が持つ豊かな情報を読み取る方法や研究の視点を学びます。

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