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About Nara UNIVERSITY

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教員紹介

岡田 健 教授

文学部

OKADA Ken 岡田 健教授

  • 専門

    文化財学、博物館学、美術史学

  • こだわり

    現場を自分の足で歩くこと

  • 趣味・特技

    旅行

  • オススメの書籍

    水野敬三郎『ミズノ先生の仏像のみかた』(講談社)

主な担当科目

学部 文化財修復学(文化財防災)、美術史特殊講義、博物館教育論、博物館実習
大学院 美術工芸史学特論、文化財史料学特殊講義

経歴

1980年
  • 東京藝術大学美術学部芸術学専攻 卒業
1982年~
1984年
  • 文部省派遣留学生として中国に留学(北京・中央美術学院)
1987年
  • 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程日本・東洋美術史専攻 中退
1987年
  • 奈良国立博物館学芸課 研究員 文部技官
1992年
  • 東京国立文化財研究所美術部 研究員 文部技官
2001年
  • (独)文化財研究所東京文化財研究所 国際文化財保存修復協力センター 国際情報研究室長、文化財保存計画研究室長として、中国を中心とする外国文化遺産の保存修復協力事業を担当
2011年
  • (独)国立文化財機構東京文化財研究所 保存修復科学センター 副センター長、東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会 副事務局長、2012年同センター長、同事務局長 2016年同保存科学研究センター長、2017年に東京文化財研究所を定年退職
2016年
  • (独)国立文化財機構 文化財防災ネットワーク推進室長を併任、2017年から専任となり2020年まで担当。2020年10月、国立文化財機構文化財防災センター(本部:奈良文化財研究所内)設置により東京分室長を担当。
2021年
  • 本学着任

主な著書・論文

著書
  • 『文化財の放射線対策ガイドブック2021』(編集/執筆、独立行政法人国立文化財機構文化財防災センター、2021年)
  • 『博物館技術論文集(中国語)』(編集、中国文物出版社、2010年)
  • 『東寺観智院蔵五大虚空蔵菩薩像』(編著、中央公論美術出版社、2003年)
  • 『敦煌石窟』全10巻(編集/監訳/執筆、文化出版局、2002年)
  • 『世界美術全集東洋編3/三国・南北朝』(編著、小学館、2000年)
  • 『仏像の鑑賞基礎知識』(共著、至文堂、1993年)
論文
  • 「文化財レスキューから防災ネットワークへ―文化財防災センター設置の意義―」(『月刊文化財』第691号、2021年)
  • 「壁畫臨摹工作的意義―從經年變化後的古代壁畫中,臨摹應該玃取什麼?(「壁画模写」という作業の意味―経年変化をした古代壁画から「模写」という作業は何を学び取るか?)(中国語)」(単著、『絲路回音―第三届壁畫論壇論文集』、中国文物出版社、2020年)
  • 「文化財災害対策における地域体制整備に向けた重要な課題 ─技術連携と緊急連絡システム」(単著、『保存科学』56号、東京文化財研究所、2017年)
  • 「敦煌莫高窟第285窟東壁に描かれた如来像に用いられた彩色材料と技法」(共著、『保存科学』55号、東京文化財研究所、2016年)
  • 「東寺毘沙門天像―羅城門安置説と造立年代に関する考察―上・下」(単著、『美術研究』370・371号、東京国立文化財研究所、1998年、1999年)

現在の研究テーマについて教えてください

総合の学としての文化財研究を目指して
学生時代以来、中国各地の石窟や寺院に伝えられた仏教彫刻について研究をしてきました。2001年から、外国文化財を保護する国際協力の仕事に参加しました。中国・敦煌莫高窟や龍門石窟などの保存修復に関して美術史を含む歴史研究・自然科学研究・保存修復技術を統合した取組みを実践してきました。2011年の東日本大震災を契機として、これまで守られてきたものを災害によって不意に失うことがないように、その方法について研究をしています。現代の私たちが今日文化財と呼ばれているものを未来へ伝えていくことの意味を考え、その持続可能で効果的な方法を示すために、「総合の学としての文化財研究」を構築することを提唱しています。

担当している代表科目の説明をお願いします

博物館教育論
博物館はあらゆる人びとにとっての学びの場として機能します。博物館における教育活動の意義と理念を理解し、博物館教育の方法を習得します。

文化財修復学(文化財防災)
文化財の防災について、文化財を災害から守るための方法を制度・技術の両面から学びます。将来文化財に関係する職業に就き、文化財保護に貢献しうる人材となるための基礎を身につけます。

美術史特殊講義
中国の壁画と中国の仏教彫刻に関する二つの講義を担当します。これらはともに、ユーラシア大陸の東西文化往来の状況を映し出し、広大な中国における地域的展開を多彩に示すものです。その文化的領域は、大陸の最東端に位置する朝鮮半島や日本も含まれます。

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