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教員紹介

古関 喜之 准教授・文学博士(Ph.D.)

文学部

KOSEKI Yoshiyuki 古関 喜之准教授・文学博士(Ph.D.)

  • 専門

    農業地理学

  • こだわり

    学生とともに学び、歩き、考える

  • 趣味・特技

    調査地の台湾で地元の人とおしゃべりをすること、おいしいバナナの見分けができること

主な担当科目

学部 村落地理学、環境地理学概論、地理学特殊講義、世界地誌概論、地誌学、地理学講読・調査法、地理学分析・表現法、地理学地域調査演習、地理学演習
大学院 人文地理学(農村)特殊講義、人文地理学特論

経歴

1997年
  • 駒澤大学文学部地理学科 卒業
1999年
  • 横浜国立大学大学院教育学研究科社会科教育専攻修士課程 修了 修士(教育学)取得
2007年
  • 台湾 國立臺灣師範大學大學院文學院地理學系博士課程 修了 文学博士(Ph.D.)取得
    東京大学空間情報科学研究センター 客員研究員、駒澤大学文学部 非常勤講師
2008年~
  • 広島国際学院大学現代社会学部 専任講師、広島国際学院大学情報文化学部 専任講師(改組により学部名称変更)を経て
2017年
  • 広島国際学院大学情報文化学部 准教授
2020年~
  • 平安女学院大学国際観光学部 准教授を経て
2023年
  • 本学着任

主な著書・論文

論文
  • 「台湾バナナと日本―繁栄したバナナ産業の記憶」(単著、『国際観光学研究』創刊号 74-82、2021年)
  • 「グローバル化時代の台湾バナナと日本市場―台湾の輸出戦略と日本市場向けバナナの生産・流通の動向」(単著、『E-journal GEO』12巻2号 261-279、2017年)
  • 「臺灣香蕉外銷自由化之後的銷日香蕉生産・外銷和日本市場(中国語)(台湾におけるバナナ輸出自由化後の日本向けバナナの生産・輸出と日本市場」(単著、『地理研究』66号 111-127、2017年)
  • 「ポジティブリスト制度導入後の台湾における日本向けマンゴー産業の展開」(単著、『地理学評論』89巻1号 1-21、2016年)
  • 「台湾における寄接ぎナシ栽培の展開と生産地域の課題」(単著、『地域学研究(駒澤大学応用地理研究所)』25号 53-78、2012年)

現在の研究テーマについて教えてください

日本と台湾の食料貿易における相互関係の成立に関する研究
私の研究テーマは台湾と日本との関係を軸に、農産物の生産と流通に着目して、農産物流通のグローバリゼーションを考察するというものです。食文化に共通項の多い東アジアで、特に台湾と日本は食料自給率が概ね30%台で推移しているため、食料貿易が競争という側面だけではなく、補完という面でも重要になると考えています。その具体例として結球レタスを対象に、両国の端境期における貿易の相互関係の成立に関する研究に取り組んでいます。異常気象や国際情勢により農産物の価格高騰が珍しくない中で、地理学の視点から「連携」に着目し、「食」を起点とした持続可能な未来社会のあり方の手がかりと可能性を探る取り組みを行っています。

担当している代表科目の説明をお願いします

村落地理学
現代社会において村落地域には、食料生産のみではなく、水や電力エネルギーの供給、環境保全、良好な景観の維持、レクリエーション空間の提供などさまざまな役割があります。村落地域、特に現代農村の特徴と変容、農業環境、村落と都市の共生、地域活性化の取り組みについて、地理学的な視点と方法により学びます。また、中国・台湾の農業環境と農業・農村問題を取り上げ、同じ東アジアの農村地域の問題背景や課題、地域活性化の取り組みについて比較検討します。

世界地誌概論
日本と緊密な歴史的・文化的関係にあり、人的・文化的交流が盛んな台湾を取り上げ、社会の成り立ちや人々の暮らし、文化について解説します。内容は、台湾の地理的位置がもたらす自然環境・人文環境、地形・気候と暮らし、漢民族の入植、台湾原住民の伝統文化、日本による台湾統治などを扱い、アジアにおける台湾の地域像、アジアの多様性と共通性を深く理解します。講義では、調査地で撮影した写真や関連する映像資料を見せながら、受講生が具体的に講義テーマを理解できるように努めています。台湾の学びを通じて、日本の社会や文化等について関心をもち再認識し、アジアの中の「日本」に目を向けてみましょう。

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