美し記

奈良大学

心理学科

美しさは人を後押しするのか?

心理学科では、「『美』は人を後押しするのか」というテーマで、社会心理学的な実験を行うことにしました。

一般的に人の気持ちや感情は、身体に表現されます。嬉しいとガッツポーズ、落ち込むと肩を落とす、緊張すると身体をこわばらせる、などが挙げられます。
一方、社会心理学では、逆も起こることが明らかになっています。
例えば、「笑顔」をつくると楽しさを強く感じます。また最近の研究では、面接の前に力強いポーズをとると積極的にふるまえ、印象もよくなることが示されています。

この研究をヒントに、私たちは「美」を意識したポーズも同じような効果があるのではないかと考えました。「美」のポーズで準備することで、人前で積極的になれるのかについて、実験で確かめることにしました。

実験では、被験者にまず「パワー」「無力」「美」を表現したポーズのうち、どれか1つを5分間とってもらいました。その後、面接者の前で1分半のスピーチをしてもらいました。スピーチの内容は、希望する職業についての自己PRです。
そして、スピーチを終えた後、その出来映えや話しをしているときの感覚をアンケートに回答してもらいました。

このグラフには、自己評価の結果の一部を示しています。予想通り「美」のポーズで準備すると熱意を持ち、高揚感を感じて、積極的に振る舞えることが示されました。

実験結果から、人前で緊張しやすい場を前にしたら、少し一人になる時間をとり「美」のポーズをとってみることで、前に踏み出す勇気が持て、パフォーマンスが向上するかもしれません。「美」は単に外見的特徴だけでなく、その人自身を後押ししてくれる内面的な効果があるのかもしれません。

プロジェクトメンバー

  • 岸本 真子(キシモト マコ)
  • 小森 三彩子(コモリ ミサコ)
  • 齋田 真太郎(サイタ シンタロウ)
  • 佐野 聖太(サノ ショウタ)
  • 野田 梨里花(ノダ リリカ)
  • 濱田 諭(ハマダ サトシ)
  • 藤本 貴大(フジモト タカヒロ)