- 2009/12/11
- ニュース
墓室内には棺と鮮明な壁画が
「T.01」は世界遺産として名高いティール遺跡(レバノン共和国南部)の東約2kmに所在します。
土砂や廃材が堆積して雑草に覆われ、盗掘の跡も見られるなど、著しい損傷状態でしたが、岩盤をくりぬいた東西4.85m、南北3.25m、高さ2.0mの墓室内には、掘り込み式の棺6基と、孔雀・魚・パン・壷を描いた鮮明な壁画が残されていました。
奈良大学とレバノン考古総局の共同研究として実施された今回の調査(2009年9月22日~10月9日の18日間)で、墓室内から人骨・ランプ・多種の壷や瓶が出土しました。死者へのメッセージと、築造年代(ティール暦322年=西暦196/197年)を記したモザイクが発見され、新聞各紙で今後の地下墓や壁画研究の基準となる画期的成果と報道されました。<11月19日付ニュース参照>
また、壁画のクリーニングテストや、保存応急措置として墓室入口扉交換・天井及び壁面へのコンクリート充填が行われました。
この調査・修復は日本学術振興会からの補助金を受け、来年度も継続予定です。
プロジェクトメンバーとして奈良大生・卒業生も参加
今回のプロジェクトには、文化財学科の学生や海外で文化財修復に取り組んでいる卒業生も参加しています。
現地の様子を写真でご覧ください。
- 遺物の取り上げ

- 左から高橋健太郎さん(文学研究科M1)
大橋彩香さん(文化財学科3年)・中谷可奈さん(同4年)
- 壁面の表面湿度測定

- 倉賀野健さん(文学研究科D1)
- 壁面落下防止のためモルタルを充填

- 小林有紀子さん(保存修復士)
ハッサン・バダウィ助教授(レバノン大学)
- 川上公一駐レバノン大使に「現説」中の西山教授

- 夜のひと時 バダゥイ先生によるレクチャー

- チーム2009(9月26日)













