- 2009/11/19
- ニュース

- 孔雀が描かれた壁画

- 発見されたモザイクの銘文
西山要一文化財学科教授(保存科学)の調査グループが、ティール遺跡(レバノン南部にある世界遺産)近郊の地下墓で2世紀末のモザイク文字を発見しました。
文化財学科ホームページは⇒こちら
この墓はティール東南2キロに所在し、石灰岩の岩盤をくり抜いた墓室の中に掘り込み式の棺6基があります。盗掘で荒らされて土器の破片が散乱し、扉や天上も痛んでいますが、永遠の命の象徴とされる孔雀や死者に捧げる肉・ワイン壷などを描いた壁画が鮮やかに残り、古代ローマ文化の地域的特色を伝える貴重な遺跡と考えられてきました。
モザイクにはギリシア文字で「元気だせよ。すべての者は死ぬ定めにあるのだから」という言葉と、紀元196~197年にあたる当時の年号が記されており、墓の築造年代が判明しました。
レバノン南部の壁画地下墓では最古で、西山教授は「年代判明の意義は大きい。今後ローマ時代の美術や墓制を研究するうえでこの墓が基準となるだろう」と話しています。
【お知らせ】今回の修復報告書が刊行されました。詳しくは12月11日付けのニュースをご覧ください。

- ティール記念門(ティール遺跡)
奈良大学によるレバノンの遺跡調査
西山グループは2004年~7年にレバノン考古総局と共同で地下墓修復を行った実績があります。
⇒講演会「"日出ずる地・レヴァント"の遺跡調査と修復」
同国で二例目となる今回の調査は2009年からの2年計画で、奈良大やレバノン大の研究者・学生ら10名が参加して、墓室や遺物の整理確認、壁画の顔料分析、環境整備などに取り取り組んでいます。











