- 2009/11/02
- ニュース
上野教授受賞のことば
時代の要請と、その要請に応えんとする学者の個性というものが、激しくぶつかり合って、新しい学問が生まれる瞬間というものがある。折口信夫という男は、なぜ二十九歳にして『万葉集』の初の全口語訳を成し遂げようとしたのか。なぜ、彼は民俗学の樹立を急いだのか。なぜ、彼は朝鮮人大量殺害に激しく抗議したのか。なぜ、小さき者、弱き者の視点で、芸能史学を構想したのか。折口の著作を読み進めながら、そんなことを考えた。すると、痛々しいまでに、時代と格闘し、悪戦苦闘する折口に出逢えたような気がしたのである。その感動の瞬間を忘れないようにして、夢中で筆を走らせた日々のことが、今受賞にあたり懐かしく思い出される。本書の文体は、そういう口吻を伝えるものである。泉下の折口は、たぶんこんな祝辞をくれるだろう。「いろいろうちのこと書いているようやけど、あんたが一人前の古典学者になれるかどうか、それが"いちまき"の問題やで?」(大阪弁で)と。
受賞記念 5名様に本をプレゼント!!
◎【先着3名】 上野誠著『魂の古代学-問いつづける折口信夫』(新潮選書)★終了しました。ご応募ありがとうございました。
◎【先着2名】 松下功芸術監督・作曲、上野誠原作・台本
◎【先着2名】 『オペラ遣唐使~阿倍仲麻呂~遥かなる時を越えて』(Rolex Time Day)
ご希望の方はe-mail又は電話にて御名前・御住所・電話番号を下記の窓口へお知らせください。
※12月28日(月)から1月5日(火)は冬期休業のため、受付・発送は1月6日(水)以降となります。
奈良大学入学課
【e-mail】nyuugaku@aogaki.nara-u.ac.jp
【電話番号】0742-41-9502












