- 2009/05/10
- 講座情報
パルミラ北墓地129ーb号墓(発掘前)
レバノン、シリア、イスラエル、エジプトなど、東部地中海沿岸は、「レヴァント」(太陽が昇るところ=日出ずる地)と呼称され、遥か古代から文明が栄えた地域です。
奈良大学はレバノン政府からの要請を受け、ティール市郊外に所在するローマ時代の地下墓「TJ04」の修復に取り組んできましたが、4年間5次にわたる現地作業の後、2008年3月に完了しました。この間、内戦等により損壊していた墓室の修復をはじめ、壁画クリーニング、壁画顔料やガラスの材質分析、環境測定などの科学調査を実施し、成果の一部は昨年11月以降、博物館展示で公開しています。
近年、「レヴァント」地域では、日本人の手による遺跡調査や修復が盛んに行われています。奈良大学でも、今年度からはレバノン大学の協力を得て、孔雀や魚の壁画が鮮やかに残る地下墓「T01」(紀元2世紀頃)の保存修復プロジェクトを開始します。
そこで今回の講演会では、これら日本隊の活動について報告するとともに、当地での調査の楽しさ・難しさ、人々の暮らしぶり・日常などについて、わかりやすく語ります。
予約不要・聴講無料です。多くの方のご来聴をお待ちしています。
文化財学科のホームページは⇒こちら
講演会「"日出ずる地・レヴァント"の遺跡調査と修復」
【日時】平成21年5月24日(日) 13時~17時
【会場】奈良大学 J棟4階 多目的ホール
【講演題目】
◆シリア 女王ゼノビアの都・パルミラ遺跡の調査と修復
講師:西藤 清秀 (奈良県立橿原考古学研究所・埋蔵文化財部長)
◆イスラエル 旧約聖書の遺跡・エンゲブとテル・レへシュの調査
講師:山内 紀嗣 (天理大学附属天理参考館・学芸員)
◆レバノン 紫染めの港町・ティール遺跡の調査と修復
講師:西山 要一 (奈良大学文化財学科・教授)
■ミニ・シンポジウム「中東地域の遺跡調査と修復」
パネラー:西藤 清秀 ・ 山内 紀嗣 ・ 西山 要一

- ティール記念門(ティール遺跡)
ティール遺跡について
ティールはレバノン共和国南西部にある都市。
紀元前2500年頃に港湾都市として成立し、フェニキア人の拠点として紀元前10世紀前後に最盛期を迎えたとされますが、後世にはアッシリア、マケドニア、ローマ帝国などの強国に服属しました。現在はローマ時代の凱旋門、大浴場、劇場などの遺跡が数多く残され、1984年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。 p>











