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更新日:2020年03月12日(木)

巡回ミニ展示が始まりました

奈良市埋蔵文化財調査センターと本館が共催する、巡回ミニ展示「奈良を掘る8 桟瓦と両桟瓦」が、博物館前コミュニケーションロビーで3 月4日(水)から始まりました。

 平成26年~27年度に奈良新聞に39回連載した「奈良を掘る」。その記事に紹介した出土遺物の展示を通じて、その物からわかること、物が生み出された歴史的背景を紹介します。

【写真は左:両桟瓦(今小路町、奈良町遺跡 17世紀後半~18世紀初)、右:両桟軒瓦(今小路町、奈良町遺跡 17世紀後半~18世紀初)】

第8回目は、「奈良を掘る」第37話「桟瓦と両桟瓦」を取り上げます。

 桟瓦は、江戸時代中頃に発明され、これを用いた「桟瓦葺き」は急速に民家の屋根に普及しました。

 一方、桟瓦が発明されたのと同じ頃、山口県の岩国では平瓦の両端に桟がついた両桟瓦が発明されましたが、これを用いた「二平葺き」は地方独特の珍しい瓦葺きと評価されてきました。

 ところが、平成20年に奈良市今小路町で実施した奈良町遺跡の発掘調査では、18世紀初頭のゴミ捨て穴から両桟瓦が出土しました。このことは桟瓦の発明と同じ頃、あるいはこれに先行して、奈良の地で両桟瓦が発明、使用されていた可能性を示唆する貴重な成果となりました。

 今回の展示では、この奈良町遺跡出土両桟瓦を展示するとともに、想定される「二平葺き」の軒先部分を復元展示します。また「本瓦葺き」と「桟瓦葺き」に使用される瓦についても合わせて紹介します。

奈良市巡回ミニ展示「奈良を掘る8 桟瓦と両桟瓦」は、3月4日(水)~4月25日(土)まで開催しています。

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

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