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現在の研究をはじめるきっかけは、大学時代の指導教官の一言でした。卒業論文のテーマを相談するなかで、指導教授の「昨日読んだ本は?」との問いに、たまたま返答したのが武田泰淳という作家の作品でした。結果、卒業論文は武田泰淳を取り上げることになったのですが、当初はそんなことで研究テーマを決められたことに疑問をもっていました。ただ、武田泰淳という作家は、研究するととても面白い対象だったのです。きっと指導教授は私の個性やなんかをすべてわかったうえでテーマを指導してくださったのでしょう。何事も先達はあらまほしきことなりです。
プライベートでは家事全般に没頭しています。特に料理は、1ヵ月の食費を4,000円に押さえたことがあるぐらいやり繰り上手です。コツは、安く大量に購入し、きちんと小分けにして冷凍することです。
子供のころから動物に囲まれて育ったので、無類の動物好きです。犬をはじめ、小鳥、魚といった小動物はもちろんのこと、珍しいところで言うとフクロウやコウモリも飼ったことがあります。
最近の関心は、「戦時下の上海の文化」と「テレビドラマ(特に昼ドラと大映ドラマ)と文学の関係性」です。
かつて日本人が支配した上海には、日本人がさまざまな文化活動を展開していました。上海の開発が進むなか、今、それらの痕跡は消滅しつつあります。そうした戦時中の上海での日本文化を記録し、考えようとしています。そのためここ数年は毎年中国に行き、現地の調査をおこなっています。
また後者のテレビドラマですが、昼ドラなどいわゆるベタなテレビドラマほど、明治以後の小説が作り上げてきた物語のエッセンスをみごとに反映しています。こうしたドラマを分析することで、メディアと文学の関係性を確認したり、あるいは文学や映像、情報などが一体となって〈物語〉を生み出していく過程を考えたりしています。
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