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2021/11/22

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三宅晶子教授の企画・監修による図書館展示「勅撰集 和歌十九代集」が公開中!

 奈良大学図書館では、三宅晶子教授(中世古典文学)の企画・監修のもと、国文学科の推薦により購入された特別集書「和歌十九代集」の展示を行っています。 
 勅撰和歌集は、天皇や上皇の勅宣によって編集された、その時代を代表する歌集で、 『古今和歌集』からはじまり、全部で21の勅撰和歌集が伝えられています。 『新古今和歌集』までの八代集は広く認知されていますが、それ以降のものはあまり流布しておらず、研究も進んでいません。
 奈良大学図書館が新たに収蔵したのは、江戸時代中期に写本されたと考えられる勅撰集「和歌十九代集」です。『詞花和歌集』、『続後撰和歌集』を除く、『古今和歌集』、『後撰和歌集』、『拾遺和歌集』、『後拾遺和歌集』、『金葉和歌集』、『千載和歌集』、『新古今和歌集』、『新勅撰和歌集』、『続古今和歌集』、『続拾遺和歌集』、『新後撰和歌集』、『玉葉和歌集』、『続千載和歌集』、『続後拾遺和歌集』、『風雅和歌集』、『新千載和歌集』、『新拾遺和歌集』、『新後拾遺和歌集』、『新続古今和歌集』の十九代集の揃い本です。一人の人物によって書かれたと思われる流麗なお家流書体で綴られており、紺地唐草花模様の表紙に、白絹糸で列帖装という綴じ方を用いた43冊が、漆塗の箪笥にぴたりと収められいます。一般に広く流通した「流布本」ではなく、「初撰本」と「精撰本」(最終段階の本)の間に作られた「中間本」で、現在一般に知られている勅撰和歌集とは異なった特徴が多く見受けられます。
 展示では、中間本ならではの珍しい形として、精選本の「続古今和歌集」に入首している西行の歌「願はくは花の下にて春死なむ~」が、この揃い本では『新古今和歌集』に入首している点を紹介しています。また、『新勅撰和歌集』と『続拾遺和歌集』の一部の綴じ間違いも紹介しており、この揃い本の制作過程を考察することができます。展示解説に加えて、ぜひパンフレットを読みながら展示をお楽しみください。
 また「勅撰集 和歌十九代集」と併せて、橘樹文庫所蔵「八代集古筆切」の特別展示も行っています。『古今和歌集』から『新古今和歌集』までの藤原俊成、藤原定家などの筆による古筆切を掛け軸や額装などで紹介しています。
 
 『勅撰集 和歌十九代集』および「八代集古筆切」の展示は、奈良大学図書館 展示室で令和3年12月20日(月)まで公開中です。図書館企画展の詳細はこちらをご覧ください(奈良大学図書館ホームページ)。
 
特別展示 「八代集古筆切」(橘樹文庫)について三宅教授の説明を聞く学生たち
 

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