奈良大学文学部史学科の卒業生を紹介します。

 

今回は、青井恵理香さんです。
 
現在、公益財団法人高知県文化財団　高知県立歴史民俗資料館で学芸員として働いています。　
 
ご本人のメッセージを紹介します。

 

「人間は未来に向かって進んでいくもの。なぜ、わざわざ過去を振り返り、歴史を勉強するのですか？」

　これは私が高知県立歴史民俗資料館の歴史担当学芸員になる際に、面接官に問われたことです。この先、「学芸員として勤務する自分」というものを夢見ているのであれば、この問いにどう答えるか、それを自分なりに考えてみてください。学芸員の、「歴史」というものに携わる者の永遠の命題だと私は感じています。決して楽なことではありません。けれど、いつでもいつまでも私の中にあったのは奈良大生となり、指導教官に恵まれたことで自分に根づいた歴史を面白いと感じ、歴史が好きでたまらず、この世界にずっといたいと願った強い思いでした。

　皆さんも何か自分が面白い、好きだと思ったものに出逢えたら一途に大事にしてください。それがいつかの自分を支えてくれるかけがえのないものになっていきます。