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地理学科からのお知らせ

2018/12/10

ニュース

学生作成のWEB GISコンテンツ『SONIC』を公開!GISを活用した全国ハザードマップなどをスマホで簡単表示!!

  台風や地震などの自然災害が頻発している昨今、ハザードマップや地震の最大震度予測図などが国土地理院や各自治体などの公共機関より提供されホームページに掲載されています。これらの情報を扱う中で、「検索して表示するまでに結構手間がかかる」「もっと簡単に見れたらいいのに」という課題を学生が提起しました。そのソリューションとして学生自身がWEB GISコンテンツ『SONIC』を作成し、「みんなに使ってもらいたい」という思いから、大学ホームページで公開することになりました。


WEB GISコンテンツ『SONIC』はこちら

 


WEB GISコンテンツ 制作ストーリー

 

GISと奈良大学

 GIS(Geographic Information System:地理情報システム)は、地理的位置を手掛かりに、位置に関する情報をすべて地図に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術です。本学にGISを導入したのは碓井照子名誉教授で、阪神淡路大震災(1995年1月)では、直後から本学教員・学生らによる奈良大学防災調査団を組織し、GISを利用した復興調査を実施しました。以降、奈良大学ではGISの研究に加えて、その普及にも注力しています。現在、本学地理学科でGISを専門とする専任教員は酒井高正教授、藤本悠講師のお二人ですが、研究のための有用なツールとして、木村圭司教授をはじめ地理学科の多くの先生がGISを活用しています。

 

学生の卒業論文から生まれたWEB GISコンテンツ

 地理学科4回生の時枝稜さんの卒業論文は『2022年高等学校「地理総合」必修化におけるGISの活用と課題』がテーマです。2022年以降、高等学校の新学習指導要領では「地理総合」が必修化され、実践的な社会的スキルとしてGISが導入・活用されます。時枝さんは、指導教員の木村圭司教授の助言を受けながら、GIS教育に先進的に取り組んでいるアメリカをはじめ、世界の事例を基に、日本の教育に適応させていく研究成果を卒業論文にまとめています。

 卒業論文に取り組む中で、時枝さんは、生徒がGISに身近に触れて興味を持ち、多忙な教員でも分かりやすい授業が行えるようスマートフォンやタブレットを活用したコンテンツを作成しようと思いつきました。その題材として、まず着目したのがハザードマップです。「スマホで簡単に見ることができれば、教育コンテンツとしてだけでなく、災害の際にも役立つ」と考えたからです。そして、今までの情報は、「データとして存在するだけ」であったり、「検索して表示するまでに時間や手間がかかる」ことが課題だとして、データを一目見てわかるように加工したり、情報に簡単にアクセスできるようにQRコードを用いるなど、ユーザーフレンドリーなコンテンツの作成に取り組みました。

 また、この研究は、10月20日の「GIS学会第27回学術研究発表大会」、11月3日に東京大学 空間情報科学研究センターで行われた「CSIS DAYS 2018 全国共同利用研究発表大会」で発表されました。

 

東京大学の空間情報科学研究センターで行われたパネル発表について説明している木村教授(左)と時枝さん

 

 

 

後輩へ引き継ぐ

 4回生の時枝さんは、2019年3月に卒業予定で、4月からは教員として新しい生活をスタートさせます。時枝さんが始めたWEB GISコンテンツの作成は、地理学科の後輩が引き継ぐことになりました。

 地理学科には、卒業までに身に付けた地理学に関する知識やノウハウを、「つぎ足しながら、よりよい状態で継承していってほしい」という願いをこめて“秘伝のたれ”と称し、4年生が後輩に伝授する学生の自主勉強会があります。時枝さんもこの勉強会で、GISの“たれ”と共に、WEB GISコンテンツ作成の“たれ”を後輩に引き継ぐことにしました。時枝さんの卒業後も、後輩達がWEB GISコンテンツの拡充を図っていく予定です。

 

勉強会で1年生に“たれ”を伝授する時枝さん

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