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文化財学科からのお知らせ

2022/06/27

授業風景

文化財学科の先輩・竹下繭子学芸員に修復工房を案内していただきました

 6月の美術史実習で、今年3月21日にオープンした、なら歴史芸術文化村の見学に行きました。文化財修復・展示棟、芸術文化体験棟、交流にぎわい棟、情報発信棟の4つの建物と屋外体験ゾーンで構成された施設で、日本で初めて仏像彫刻、絵画・書跡等、建造物、考古遺物文化財4分野の修復作業現場の公開がされています。

 ご案内してくださった竹下繭子学芸員(写真1)は、奈良大学文学部文化財学科出身。東野治之先生(奈良大学名誉教授・日本学士院会員)ゼミで仏教美術を専攻されました。企画展「観音のいます地 三輪と初瀬」も担当されています。

 

 まず、竹下氏に施設全体のご説明をいただき(写真2)、その後、地下の工房へ。萩谷みどり学芸員に絵画・書跡等の修復についての説明をいただきました。工房の端から端まで届くような巨大な曼荼羅の修復も行う予定であるとか。
 ついで、竹下氏に仏像等彫刻の修復についてご説明いただきました。ひときわ目をひく当麻寺仁王像。その修復は、像高が339cmの巨像であるというばかりでなく、阿形の中に巣を作ってしまったニホンミツバチ1万匹を引っ越しさせるという難問付き移送もありの大プロジェクトです。見学者一同興味津々でした。
 企画展のご説明では、作品の解説だけではなく、地域の文化財を「みんなで」守ってゆくことの大切さについてのお話もあり、3月まで和歌山県立博物館学芸員だった大河内智之先生も加わっての熱い地域文化財談義がかわされました。
 

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