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教員紹介

中尾 和昇 准教授・博士(文学)

文学部

NAKAO Kazunori 中尾 和昇 准教授・博士(文学)

  • 専門

    日本近世文学

  • こだわり

    地道な努力こそ、切り拓く力となる

  • 趣味・特技

    史跡めぐり・和本収集

  • オススメの書籍

    濱田啓介『国文学概論』(京都大学学術出版会)

主な担当科目

学部 言語文学、国文学講読、国文学演習、近世文学論、国文学史、伝統芸能鑑賞
大学院 近世文学演習、日本言語文化論

経歴

2004年
  • 関西大学文学部国語国文学科卒業
2006年
  • 関西大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程前期課程修了
2008年~2010年
  • 関西大学なにわ・大阪文化遺産学研究センターR.A.
2010年~2014年
  • 関西大学非常勤講師・大阪樟蔭女子大学非常勤講師
2014年
  • 関西大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程後期課程修了
2014年~2015年
  • 関西大学大阪都市遺産研究センターP.D.
2015年
  • 本学着任

主な著書・論文

著書
  • 『享和・文化初期読本の基礎的研究』(共著、西日本近世小説研究会、2020年)
  • 『奈良の文学とことば』(共著、ナカニシヤ出版、2020年)
  • 『馬琴読本の様式』(単著、清文堂出版、2015年)
  • 『名所図会でめぐる大阪-摂津Ⅱ・河内・和泉-』(共編著、関西大学大阪都市遺産研究センター、2015年)
  • 『名所図会でめぐる大阪-摂津Ⅰ-』(共編著、関西大学大阪都市遺産研究センター、2014年)
論文
  • 「京伝・馬琴・一九と『糸桜本町育』」(『奈良大学大学院研究年報』28、2023年)
  • 「「血合わせ」再考-京伝・馬琴の諸作品をめぐって-」(『読本研究新集』13、2022年)
  • 「馬琴小説における「身替り」-神仏霊験譚をめぐって-」(『読本研究新集』12、2021年)
  • 「京伝・馬琴の演劇利用-『恋娘昔八丈』を典拠とする作品をめぐって-」(『日本文学』69-8、2020年)

現在の研究テーマについて教えてください

曲亭馬琴の小説を「様式」から追究する
江戸時代後期の小説を専門としていますが、とくに『南総里見八犬伝』の作者として名高い曲亭馬琴の読本(伝奇小説)・合巻(娯楽絵本)作品を中心に研究しています。テーマとしては、馬琴の作品を様式という観点から捉え直すことを目指しています。ここでいう「様式」とは、〈身替り〉や〈血合わせ〉といった演劇由来の趣向、悪女や忠臣などの類型的な人物造型を指します。また、山東京伝や十返舎一九といった同時代作者の作品との比較をおこなうことで、馬琴という作者の独自性・多様性をうかがうことができるのでは、と考えています。近年は馬琴の演劇利用を軸に研究を進めています。

担当している代表科目の説明をお願いします

国文学講読
播州姫路の皿屋敷伝説を描いた山東京伝の合巻『播州皿屋敷物語』に注釈を施しながら、精確な読解を目指します。受講生は、辞書や研究書等を駆使して調べを進め、それをもとに発表をおこないます。

国文学史
高校までの国語ではあまり扱われてこなかった、江戸時代の小説史を学びます。作者や作品についての知識を身に付けることはもちろんのこと、当時の歴史的・文化的背景を理解したうえで、個々の作者・作品の魅力に迫ります。

伝統芸能鑑賞
浄瑠璃・歌舞伎といった伝統芸能を、実際に劇場に行って鑑賞します。敷居が高いと思われがちな伝統芸能を身近に感じる良い機会です。チケット代も一般よりかなりお得です。

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